2017-10-06
住宅設計
高断熱・高気密住宅

新住協のQ1マスター会員になりました。

Q1.0マスター会員 関東支部

新住協のQ1マスター会員になりました。

 

今日は、一般の方には聞きなれない単語である「新住協」「Q1住宅」「Q1マスター会員」の3つについて、ザックリ説明します。

 

新住協とは

新住協とは、正式名称 一般社団法人 新木造住宅技術研究協議会。

 

木造住宅の高断熱高気密を基本性能とした住宅技術開発団体です。

 

特定の会員しかできないフランチャイズのクローズド工法でなく、住宅技術をオープン工法として公開・提供しているのが特徴。

 

全国の630社以上の工務店・設計事務所、建材メーカー、建材販売店等が参加しています。

 

新住協は、特定の営利団体からは独立した開かれた民間の技術開発団体です。

これまで、全国の工務店、設計事務所、建材メーカー、建材販売店、大学や公共の研究機関が参加し、

住まいづくりの実践現場と研究機関とが係わり、生きた情報を交換し合うことで、革命的な住宅技術を開発してきました。

そして、その技術を独り占めすることなく、お互いにわかちあうことで、より安価で高品質な汎用技術へと育ててきました。

 

新住協とは

 

Q1.0住宅(キューワン)とは

Q1.0住宅(キューワンじゅうたく)とは、超省エネの高断熱高気密住宅こと。

 

Q1住宅とは、高い断熱性能と冬は日射を取り込むことで、国の次世代省エネ基準(一般的な長期優良住宅の省エネ基準)の暖房エネルギーの40%以下の消費エネルギーの住宅を言います。

 

Q1.0住宅とは

 

その裏付けとなる計算は、Qpexという住宅の温熱解析ソフトで行われます。

 

住宅の外観デザインやインテリアや仕上げ材は大切ですが、設計段階で、家の断熱性能、電気や灯油の燃費を計算することも大切です。

 

また、計算するだけではなく、建てた後の住まいの温湿度データ、燃費データを取ると、予想に対する実際がわかり、次の設計に生かせるので、実測することも大切です。

 

Qpexとは

 

Q1.0住宅マスター会員とは

 

新住協のQ1.0住宅マスター会員とは、新住協が認めるQ1.0住宅の設計・施工業者です。

 

Q1.0住宅の設計施工を経験し、その実績を登録申請し、Q1マスター研修を受講し、書類審査を経て新住協ホームページに掲載されます。

 

提出書類は、Q1マスター登録申請書、Qpex計算書、矩計図を含む設計図書、気密性能試験結果報告書、施工写真、完成外観写真、完成内観写真でした。

 

当社は新住協関東支部に所属しています。関東支部だけでも会員は、60社以上ありますが、そのなかでもQ1.0マスター会員は現在7社です。

 

新住協Q1マスター会員名簿はこちら

 

※来週10月11日(水) Q1.0住宅SI-houseの事例発表を「狭小敷地のQ値1.35付加断熱住宅 床下エアコンと室内の快適性」と題して、自立循環型住宅研究会関東支部で事例発表を行います。

発表内容は、SI-houseの敷地の読み方、設計意図、温熱設計意図、床下エアコンで暖房した冬の温湿度実測・夏の温湿度実測と感じたこと。冷暖房は、ほぼ1台づつのエアコンで行っています。

自立循環型住宅研究会関東ゼミ

自立循環型住宅研究会も「省エネ×快適となる住まい」を模索していく団体です。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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