2017-07-27
自然素材

玄関アプローチの悪い施工事例と写真。宇都宮美術館の駐車場から続く「滑る石畳」は超危険なので、自宅の玄関アプローチは滑らない安全な床材にしよう!

お問合せ頂いた方へ、業務連絡

まず、初めに業務連絡です。

 

7月25日(火)に、新築もしくは中古住宅購入+リフォーム予定で、「新築の場合、おおよそどのくらいの金額で家が建つのか?」とお問合せフォームから、ご連絡頂いた鹿沼市のF田様(女性)。

 

PCからもドコモからもメール返信が出来ず、携帯に電話しましたがお出にならず、ショートメールも開封されていないので、連絡の取りようがありません。

 

昨日、着信履歴に私の携帯番号が入っていると思いますので、お電話ください。

 

ブログに行きます。

 

宇都宮美術館の滑るアプローチは超危険

皆さんも知っている駐車場から続く長い石畳。この石がとても滑ります。

宇都宮市民の皆様!

 

宇都宮美術館に行った時に、駐車場から美術館まで続く長い石畳で、滑って転倒しそうになったことは無いでしょうか?

 

私はあります。

 

宇都宮美術館に行くと、ほぼ毎回滑って転倒しそうになります。

 

今週日曜日も「KIGI展」に行った時に滑って転びそうになりました。

 

雨が降っていると、より滑りますし、クロックスのようなサンダルだとドリフのコントのように転倒します。

 

高齢で足腰の弱い方は転倒して頭を打ったり、骨粗しょう症の方は滑って大腿骨骨折し、歩行不能になっても不思議ではありません。

 

宇都宮美術館

 

「滑るので注意」の看板があっても滑る

アプローチの階段を昇り切った美術館の前に、「滑るので注意」的な看板も設置されています。

 

注意看板があるということは、滑った方や転倒した方が1人や2人でなく、多数なのだと思います。

 

しかし日曜日は看板を見て、危険を予測した直後にも滑りました。

 

中学時代柔道をやっていてすり足気味の私でさえ、とにかく滑るので、石の上にローションでも塗ってあるのかと疑いたくなります。笑

 

ホント、スケート靴履きたいくらい滑りますから。

 

密度の高いライン付大谷石+苔で滑る

歩行する方向にラインが付いている。これが「抜群の滑り」を後押し。表面ヌルヌルのローション石。

 

あまりにも滑るので、昨日宇都宮美術館に電話して、石の種類を聞いてみました。

 

大谷石とのことです。

 

私の知っている大谷石は、表面に凹凸があり、外の床に敷いてあっても滑った記憶もなく、見た目も随分違うのですが、大谷石だそうです。

 

密度の高い高級な大谷石なのかもしれません。

 

石の表面を見ると、石を切り出す時に付いたラインなのか分かりませんが、進行方向と一緒のラインが付いており、それが滑る原因の1つです。

 

この石に刻まれたラインが、靴裏との密着面を少なくして、抜群の滑りやすさを後押ししています。

 

進行方向に対して、垂直にラインが付いていたら、これほどまでに滑らなかったと思います。

 

また、宇都宮美術館は山を削って造られているので、石畳の周りに樹木が豊富で木陰となり、常に石が湿っていて表面がヌルヌルしていることが、もう1つの滑る原因だと思います。

 

宇都宮美術館には、たまにしか行かないから、アプローチが滑っても耐えられますが、自宅の玄関アプローチが滑ると、毎日毎度のことなので、とても危険です。

 

とにかく、自宅の玄関アプローチは、格好良さや掃除のしやすさだけでなく、滑らないことを重要視して造りましょう。

 

この写真を見た方で、「これは大谷石ではなく別の石だよ」と石の種類を知っている方がいたら教えてください。

 

もしくは簡単に現状改修できる方法を知っている方がいたら、教えてください。いないと思うけど。

 

自宅の玄関アプローチは掃除しずらくても、滑らない材料で造ったほうが良い

 

玄関アプローチを滑りにくい材料や仕上げにすると、床の表面はザラザラしますから、基本的に掃除は「しずらく」なります。

 

「掃除のしやすさ」より「安全」のほうが大切なので、自宅の玄関アプローチは掃除しずらくても、滑らない材料で造るべきです。

 

玄関アプローチをコンクリートにする場合は、掃除しやすく滑りやすい「金鏝仕上げ:かなごてしあけ」でなく、掃除しにくいですが滑りにくい「刷毛引き仕上げ:はけびきしあげ」とすることが大切です。

 

また、タイルにする場合は、外部用の床タイルで、かつ表面がザラザラした滑りにくく歩行しやすいものを選んでください。

 

タイルや石は、見積もり前に見本を取って手で触ってみることが大切

 

新築やリフォーム・リノベーションするときは、タイルや石のカタログ、もしくは施工例写真を見て、アプローチや玄関のタイルや石を決めると思います。

 

カタログには外部歩行用と書いてありますが、カタログだけで決めずに、見積前に見本を取ることが大切で、色違いで2~3枚現物を取るのが良いでしょう。

 

カタログで見るのと現物は見た目の印象が違うことがありますし、表面を手で触って滑らないかを確認します。

 

自然石の床にする場合も、見本を取って検討します。

 

玄関内部の床タイルと立ち上がりは濡らさない

 

滑ることとは関係ありませんが、玄関ドアの室内側の床のタイルや石を、水でバチャバチャ洗わないでください。

 

床タイルの下地はモルタルなので、多少の水は大丈夫ですが、床のタイルに続く、立ち上がりの下地はベニアで造られている部分もあるので、水分は厳禁です。

 

玄関内に水を撒いて湿った状態が続くと、白蟻も発生しやすくなると思います。白蟻は湿ったところを好みます。

 

だから、玄関内部のタイルは水は使わず、掃き掃除する程度にしてください。きつく絞った雑巾で拭くなら大丈夫です。

 

現在宇都宮美術館では「KIGI展」を開催中、カラフルでインスタ映えしますよ

KIGI展

 

9月24日まで2人のユニットKIGI展(キギ)をやっています。企業のブランディングからアート、無声短編映画まで手がけられています。

 

とてもカラフルなので、お子様と見学に行かれても楽しめると思います。

 

カラフルなので、インスタ映えします。

 

宇都宮美術館 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

この記事をシェアする
コメント
猫好き

吉田さん、こんばんは 美術館のアプローチの石、伊豆の親戚宅のお風呂や外構に使われている「伊豆石」に似ている気がします。 調べてみると、似ている画像もありました。 大谷石と同じ凝灰岩らしく、地元ではよく使われているようです。 しかじ宇都宮市で伊豆石をわざわざ使うかしら? と考えると、違うかな…とも思いますが。 また杉板外壁のE-house、とても素敵ですね。 行きつけの美容室は同じく杉の外壁なのですが、キシラデコールを2~3年に一度塗るようです。キシラデコールはしばらく溶剤臭があるし好きではないらしのですが、経年変化を劣化に感じてしまうらしいので、仕方ないみたいです。

2017年07月31日
yoshidacraft

猫好きさん、こんにちは。 「伊豆石」見てみました。似ているようにも見えますね。 宇都宮美術館の職員さんに聞いたところ、「大谷石」とのことでしたが、このように密実な大谷石は見たことが無いんですよね。 杉板外壁のE-house、とても素敵とのこと、ありがとうございます。 残念ながら計画中止になったのですが、雨掛かりにならなければ、杉板外壁は長持ちする材料だと思います。 その美容室、キシラデコールを2~3年に一度塗るなんて気合が入っていますね。 平屋か、低い位置に板貼りしてあるのでしょうね。 美容室のように頻繁に塗装したほうが、劣化はしないですが、足場を架けて塗装するような場合は、10~15年に1度程度になってしまうと思います。

2017年08月01日