これであなたも「建築ツウ」！建築現場で飛び交う動物の名前を理解しよう。

住宅建築の工事現場では、「ネコ持って来い」「トラで縛れ」「モンキーで締めろ」「しゃこかけろ」

など様々な動物の名前が飛び交います。

建築現場に生息する動物の名前を憶えて、「建築ツウ」になりましょう。

土工(どこう。土木作業をする職人)の親方から、

「お前、ネコを持って来い！」と言われた新米の現場監督。

あまりの迫力に焦って、隣の家から本物の猫を借りてきたなんて話があります。

このネコ話は、新米現場監督が、必ず先輩や職人から聞かされる「建築現場あるあるの1つ」です。

これは本物の猫。

これが現場のネコ。

ネコ車ともいう。砂利やコンクリートを運ぶ。

猫のように狭い場所も通れるからネコという名前が付いたと言われています。

馬。

主に鉄筋コンクリート造の鉄筋を置く台として使う。名前の由来は形が馬に似ているから。

馬の写真は建設資格勉強会さんにお借りしました。

トラ(トラロープ)。

危険を知らせる黄色と黒の虎模様のロープ。

立ち入り禁止部分に張ったりします。

とんぼ。

床に打設したコンクリートを均す道具。形がトンボに似ているから名前がついたのでしょう。

しゃこ。

正式名称「シャックル」がなまって、『シャコ』。重機でワイヤーを使い物を移動するときに使います。

海産物じゃありません。

モンキー。

モンキーレンチのこと。

そして最後に鳶。

鳶職は足場を架けたり、鉄骨を組み立てたりする職種。

鳶は、大空を舞うトンビから来たものでなく、

以前、鳶職が使っていた「鳶口」という道具から来たと言われています。

こちらが「鳶口」

鳶口は、木造建築物の解体や移動(曳家)に使用された道具。

現在使っているのを見たことはありません。

このように、建築現場用語には動物の名前の付いている物が多いのです。