2016-11-28
Q1.0住宅宇都宮三番町の家 SI-house(宇都宮市 三番町)
住宅設計

何故、街中の平屋的住宅に目隠しフェンス付ウッドデッキが必要なのか?

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何故、街中の平屋的住宅には目隠しフェンス付ウッドデッキが必要なのか?目隠しルーバーフェンスの高さはどれくらいがベストなのか?を語った後に、ウッドデッキの施工写真を掲載します。

 

何故、街中の平屋的住宅には目隠しフェンス付ウッドデッキは必要なのか?

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SI-house「猫と暮らす大屋根の家」は2階建てですが、終の棲家として1階で全ての生活が完結する間取りです。当然、洗濯物も1階で干しますから物干し場が必要。またLDKで寛いでいる時に他人の視線を感じるのも嫌なので、解決策として、目隠しフェンスが付いたウッドデッキを造りました。

 

洗濯物を干す場所についてですが、2階建ての住宅なら、2階にベランダを付けて行うことが多いと思います。また、平屋でも敷地に余裕があれば、道路(歩道)と建物の距離を離すこと出来ますから、目隠しフェンスの付いたウッドデッキは必要ありません。

 

それに対して、街中の平屋的住宅は、敷地いっぱいに建物が建つことが多いので、プライバシー確保の点から、目隠しフェンス付ウッドデッキが必要になる場合があります。そのウッドデッキには屋根も付いていたほうが雨に濡れにくく機能的です。

目隠しフェンス付ウッドデッキがあると、住み心地はどうなるのか?

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室内から目隠しフェンス付ウッドデッキを見る。目隠しフェンス付デッキを付けると大きな窓に出来るので太陽光も沢山入る。

 

物干しと目隠しの為に、LDKに屋根と目隠しフェンスが付いたウッドデッキを設けました。街中の住宅なので、奥行は取れませんでしたが、この目隠しフェンスがあることで、道路から近い場所でも、大きな窓が設置できます。それにより冬の室内も太陽光により暖かく過ごせます。冬、大きな窓はお金の掛からない暖房機の役目をします。

 

また、無垢の木で造ったウッドデッキなので暖かみがあり、室内のインテリアとも違和感がありません。デッキ材は、玄関ドア廻りと同材の米杉(ウェスタンレッドシダー)です。

 

次に、ルーバーフェンスの高さはどれくらいが良いのか見てみましょう。

ウッドデッキの目隠しルーバーフェンスの高さは、どのくらいがベスト?

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川沿いの遊歩道にウッドデッキが面して、LDKと繋がっています。ウッドデッキの目隠しルーバーフェンスの高さを調整し、室内からは川が見えますが、遊歩道からは室内が見えにくい高さとしています。

 

ウッドデッキのルーバーフェンスの高さは、道路から1.9Mくらいにしました。そうすると、道路から室内が見えずに、室内から外が見やすくなります。次にウッドデッキの造り方を写真で見てみましょう。

 

屋根と目隠しフェンスが付いたウッドデッキの施工写真

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ウッドデッキに屋根を付ける場合は、ステンレスのL型金物を外壁下地に付けておく。

 

ウッドデッキに屋根を付ける場合は、建物の外壁材を貼る前、透湿防水シートを貼った後に、ステンレスのL型金物を外壁下地に付けておいて、ウッドデッキ材をビス留めすると、直接外壁材に穴を開けてウッドデッキを留めるよりも、雨仕舞が良く、経年しても漏水の可能性が低くなります。

 

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コンクリート土間の上に束柱を建てて、根太を流して柱を建てたところ

 

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柱を建てて、デッキ材を敷いたところ

 

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ウッドデッキの屋根下地も完了し、目隠しフェンスを施工しているところ。目隠しフェンス隙間は2㎝としている。室内が見えにくく通風も良い隙間寸法。

 

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ウッドデッキのある南東面外観。目隠しフェンスがあるので、昼間、室内は外部からは殆ど見えない。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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