下駄箱に傘を収納できると、狭い玄関でもスッキリ片付く事例紹介！

玄関に傘が出ていると雑然と見えます。

玄関に傘が出ていると、いくら片付けをしても玄関がスッキリ見えません。とはいえ、傘を玄関以外の場所に置いて、いちいち取りに行くのも面倒です。

解決策として、新築やリフォームをする時に、下駄箱を造り付け家具として傘も下駄箱の中に収納することをおススメします。傘を下駄箱内に収納できると、玄関が狭くてもスッキリします。傘を下駄箱の中に入れるからといって、靴の収納量も減らない方法を教えます。

今回資料を読んで初めて知りましたが、日本の住宅は狭いお宅が多いのに、傘の所有本数は世界一位です。その上、折りたたみ傘はあまり使わず、長傘の方が多いので傘の収納に困るお宅が多いのです。今まで、傘収納を考えてきた理由が初めて分かりました！

今日のブログは最初に、「日本の住宅の傘事情」をお話して、その後、傘も収納できる下駄箱の具体例を掲載します。

日本の住宅は狭いのに、日本人の傘の所有数は世界一位。だから傘の収納方法が大切！

ウェザーニューズ社によると、世界35カ国の1人あたりの傘の所有数は平均2.4本です。日本の平均は3.3本で、傘の所持数は世界No.1です。4人家族だと(3.3本/1人×4人=13.2本)、13本以上所有していることになります。これは平均値ですから、もっと多くの傘を所有しているお宅もあるでしょう。

お客さんのお宅を訪問すると、傘をたくさん所有しているお宅が多く、傘の置き場所に困っている方が多いのも頷けます。

このウェザーニューズ社による傘のリポートは、いろいろ面白い話が掲載されています。「日本男児は海外より弱い雨で傘をさす!?」「日本人は1日に3.4回天気予報を確認、世界平均より1.1回多く天気予報をチェック」とか、話のタネに読んでみてください。

世界では折りたたみ傘が主流

世界で最もよく使われているのは「折りたたみ傘」(55%)です。世界35カ国で使用される傘の過半数を「折りたたみ傘」が占めています。折りたたみ傘ならコンパクトなので、日本の住宅にも合っています。

日本の住宅には「コンパクトな折りたたみ傘」が合うが、日本人は「長傘」が好きだという矛盾

しかし、日本人は「長傘が大好き」。「折りたたみ傘」をよく使っていると回答した人は21％のみ。国内で最も多く使われている傘は「長傘」で62%です。とくに日本の女性は73％が長傘使用。狭い日本の住宅に嵩張る長傘を何本も置くのですから、傘の収納方法は超重要だということになります。

来客応対は玄関ですることが多いので、下駄箱にはもっとコストをかけても良いと思う

近所の人が訪ねて来た時に応対するのは玄関が多いと思います。訪問する側の視点に立つと、玄関の雰囲気=「そのお宅の雰囲気」となります。

普段小奇麗な格好をして正論を言う人でも、玄関が散らかっていて汚かったら言行不一致な感じがするかもしれません。下駄箱(玄関収納)に靴と傘まで納まれば玄関は片付くので、下駄箱にはもっとコストをかけても良いと思います。

狭い玄関でも下駄箱内に傘を収納できると玄関はスッキリ！靴の収納量も充分

具体例を見てみましょう。これが施工中のSI-houseの下駄箱。下駄箱を入れて約2帖の普通の玄関です。

下駄箱の扉を開けると、扉内側にステンレスの金物を付けて長傘が掛けられるようにしています。上下に金物を付けて、扉を開けても傘がブラブラ動かないようにするのがコツ。

かつ太いガッチリした金物にしていますから、多くの傘を掛けて重くなっても扉が壊れる心配もありません。金物は、シロクマN0-753小ステンレス。扉側に下地は必要です。

扉の内側に傘が収納できるので、靴の収納量が減ることもありません。干して乾いた傘を掛けます。傘は扉の両側に掛けられ13本以上収納できると思います。ちなみに靴を収納する棚の位置は替えることが出来ますからブーツも収納可能。

下駄箱内部の傘収納の施工例。特に小さな家では、玄関がスッキリ片付くと好評です。

SG-hosueシンプルな総２階の外観は必要から出来たカタチ

SS-houseの下駄箱内部。傘もギッシリ！

施主がインタビューされるのを聞いて分かった、リフォームで大切な8つのこと

下駄箱を造り付け家具にするとインテリアに統一感が出て、暮らしにフィットする

今回、扉に丸い穴を開けたのは、施主のリクエストです。革靴が蒸れないように換気の為に穴を開けました。既製品の下駄箱だと穴を開けるのは無理です。

造り付けにすると生活にあった家具が造れて、インテリアに違和感が無くなります。既製品の下駄箱だとありふれた感じになりますし、機能調整や寸法調整も出来ません。扉は建具工事、それ以外は大工工事です。

この本持ってます。