2011-02-25
住まいと健康
高断熱・高気密住宅

部屋の暖かさと健康との関係

私の愛犬はアメリカンピットブルという犬種。
世界最強の闘犬種と謳われ、
世界中のマニアに圧倒的な支持を得ている犬。
うちの犬は闘犬はしていないのですが、
ファイティングスピリット、力強さ、俊敏性は
驚くほど素晴らしく
用心棒を雇っているような心強さもありました。
しかし、その愛犬ドナルド君も今年で14歳。
人間に換算すると、80~100歳となり、
人間と同じような老化現象、精神特徴が出てきました。
うちには、94歳の祖母も暮らしているので、
人と犬との老化現象を比較するには良い環境なのです。
人と犬は、同じような症状で老化が進んでいきます。
足腰は衰えて、痩せて、目も見えなくなってきたようです。
また、自分の思い通りにならないと、ずっと鳴いています。
人も年を取ると、わがままに成ったりするでしょう。
とうとう、昨日は前足がおかしくなり、動物病院に行きました。
威勢のいいヤンチャ坊主も
最近は、普通の老犬になってしまったわけです。
動物病院の先生に
詳しく聞かれたのが飼育温度のこと。
飼育している室内温度が暖かいほど長生きするとのことです。
冬に外で飼っている犬は、基本的に短命で
暖かい室内で飼っている犬は、長寿とのこと。
これは経験から間違いないと。
その話を聞いていて思い出したのが、
去年、新建ハウジングという住宅専門新聞に載った記事。
近畿大学理工学部教授の岩前篤さんが住まい手に行った
アンケート調査結果をまとめたものです。
断熱化による病気の改善率グラフ.jpg
調査は、2002年~2008年の間に
戸建住宅を取得した住まい手約2万人を対象にインターネットで実施。
断熱性能を上げた場合の病気の症状をグラフ化しています。
注目したいのは、どの症状も住まいの断熱性が上がるほど改善率が上がっていることです。
要するに室内が暖かくなるほど人は健康になるということ。
人間と犬の老化現象が似ていると感じていた私は
動物病院の先生の「室内を暖かくしたほうが犬は長寿」との言葉をきっかけに
この記事を思い出しました。
岩前教授は
「断熱化の費用対効果を測る指標は従来、ほとんど省エネ(光熱費)だけだった。
しかし、断熱化は人の健康状態にもいい影響をもたらす。
それが、びっくりするくらいはっきりとデータに表れた」
また、なぜ症状が改善したかは、今回の調査からはわからない。
あくまで、断熱化の健康増進効果を大局的に見た一つのデータだ。
室内の温度が上がり一定になったことで結露がなくなり
ダニ・カビの発生が減ったなど「いろいろな要因がからんでいる」と言う。
また、新建ハウジングはこうも書いています
『なぜ「もう一度健康住宅」かというと、家庭内のヒートショックで亡くなる人は年間1万4000人にのぼるという推計(東京ガス都市生活研究所)があり、これは交通事故者の2.4倍にあたるからです。亡くならないにしても、重い疾患や後遺症を抱えたり、寝たきりになるケースも少なくない。隠れた社会問題になっています。』
住まいの高断熱・高気密化は
人と犬の健康にも(長寿化にも)重要だということを再認識したという話です。
リフォーム リノベーション 栃木県宇都宮市 ヨシダクラフト
注文住宅 栃木県宇都宮市 ヨシダクラフト

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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コメント
素晴らしき地場ビルダーランドのナビゲーター

僕もそれブログでやろうと思ってたのに~。でも、全くその通りですよね。このことを多くの方に知っていただきたい。。。

2011年02月27日
ヨシダクラフト

素晴らしき地場ビルダーランドのナビゲーターさん 人間も犬も、特に高齢化すると、暖かい室内でないと 長生き出来ないようです。 >僕もそれブログでやろうと思ってたのに~。でも、全くその通りですよね。このことを多くの方に知っていただきたい。。。

2011年02月28日