2017-03-29
住宅設計
高断熱・高気密住宅

【対談動画2】新築でも中古住宅+リフォームでも、家は小さく高性能に造るのが良い理由

対談動画の内容をザックリ書きます。

70坪の大きな家が、実は20坪の狭い家。それってどんな話?

断熱性能が低く寒い家であれば、暖房していない部屋は使われていないことが多いです。

 

外観が70坪の大きな家でも、実際に使っているのは暖房があるLDK・寝室・水廻りの20坪程度だったりします。

 

外観は70坪の大きな家ですが、実際は20坪しか使っていない狭い家。現実、こんな家は多いです。

 

小さく暖かい家を造ると、隅々まで広く使えてメンテナンス費用も安くなるのでお得

例えば、30坪の暖かい家を造ると、家の隅々まで使えるので、小さな家でも広く使えます。

 

上記した70坪の家が、実は20坪しか使えていないとなれば、隅々まで使える小さな30坪の家のほうが、実際は広いということになります。

 

だから、家は出来るだけ小さく高性能にして建てるのが良い。

 

10年~15年に一度程度訪れるリフォームでの費用は、面積数量×単価で算出されるので、大きな家は、リフォーム費用も高額になるのは当たり前のことである。

 

高断熱・高気密住宅もピンきり!Q値1.35以下を目指す 

高断熱・高気密という言葉は、住宅業者なら誰でも使える単語である。去年引き渡したQ値1.35の家は、床下に設置した家庭用エアコン1台で、37坪の家を暖房できています。施主も非常に快適な様子で造って良かったと思っている。

 

注文住宅を建てる時は、熱損失係数Q値の確認は必須です。温暖地の宇都宮ならQ値1.6以下が良いだろう。Q値は数値が小さくなるほど高性能となる。

 

中古住宅のメリットは立地

中古住宅のメリットの1つは立地だ。街中の便利な場所に中古住宅が売りに出たりすることもある。

 

中古住宅を買ってリフォームする場合も、大きな家は買わないほうが良いという話

日本の木造住宅は、築20~25年程度で建物の売買価値をゼロと査定する場合がほとんどです。

 

そのような理由から、中古住宅を買う時は、土地の値段のみになっていることが多いのです。

 

家族が少ないのに、古く大きな中古住宅がお得だと思って買ってしまうと悲惨である。

 

上記したように、リフォームでの費用は、面積数量×単価で算出されるので、多額のメンテナンス費用が掛かるからだ。

 

リフォーム費用が高額になることを知らず、お得だと思って大きな中古住宅を買ってしまう人も多いので注意が必要である。

 

ショールームを造った理由は、自然素材や造作建具の経年変化を見てもらうため

自然素材や造作建具を使うメリットは、インテリアの統一感が出て、更新性が高いので長く使えること。

 

自然素材は新建材よりも経年変化が起きやすい。その変化を経年美化と捉えられる施主には自然素材や造作建具は合っている。

 

しかしその変化を経年劣化と捉える施主には、ハウスメーカーやローコストビルダーが使う「新建材」で家を造ることが合っている

 

造作建具や造作家具を造るということは、工務店が建材メーカーを兼ねるということになるので、責任が大きくなる。

 

自然素材や造作建具が合っている施主に向けて家づくりしないとクレームの原因になるので、ショールームで仕上げ材を見てもらうことが必要でした。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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