犬と暮らす家を新築・リフォームする場合は、「犬の部屋とトイレを造り付けにする」と人も暮らしやすくなる
現在、下野新聞の毎週土曜日の紙面に掲載されている「ペットと暮らす住まいのかたち」は、犬や猫と暮らす家の新築・リフォームを考えている人に、とても参考になる内容だ。
先週土曜日12/16の紙面は、「常設で犬の部屋を」と題して「犬の部屋とトイレを造り付けにする」と室内が整理されて、人も暮らしやすくなるということが書かれていた。
「犬の部屋とトイレを造り付けにする」と、犬の寝床であるケージとトイレであるサークルの2つをLDKに置くことが無くなるので、室内がスッキリして人も暮らしやすくなる。造り付けにするとは、間取りの一部として建物に組み込むことだ。
著者は、広瀬慶二さんという犬や猫と暮らす家を多く手掛けている設計者。私も猫と暮らす大屋根のQ1(キュウワン)住宅SI-houseでは、氏の著作「へぐりさんちは猫の家」を参考にして、「猫ステップ」「猫柱」等を造った。
犬用サークルとケージの2つをLDKの隅に置いておくと、目立ってしまい居心地の良い室内にならない
現在、自分も含めて、室内で犬を飼っている人のほぼすべては、このようなサークルやケージをLDKの隅に置いて、サークルをトイレとして、ケージを寝床として使うことが多いと思う。
サークル。サークルはドアを開けておいて、主に犬のトイレとして使っているご家庭が多い
ケージ。主に犬の寝床として使われる。
サークルとケージの2つをLDKの隅に置いておくと、目立ってしまい気持ちの良い住空間にはならないので、紙面では新築やリフォームする場合は、犬のトイレと寝床は、造り付けにする(家具する)ことを推奨している。私も同感だ。
「犬の部屋」は収納を造る感覚で造る。犬の部屋の天井高さは低くて良い
犬の部屋(寝床)を造る場合、犬には天井高がそれほど必要ないので、大型の家具で十分です。むしろしっかりとした家具にすることで「犬の部屋」の上部を居住空間の一部としてより有効に利用できると思います。家具式「犬の部屋」採用が当たり前になる日も近いと、私は考えています。下野新聞
「犬の部屋(寝床)」の具体的な広さ及び高さは、各犬種を収納するケージの大きさと同じくらいあれば十分である。あまり広すぎると犬は落ち着かない。
写真の床に面した格子戸の内部はチワワ用の寝床である。言われなければ収納に見える。幅75㎝、奥行40㎝、高さ40㎝程度のチワワの部屋である。この部屋の仕上げ材は、床・壁・天井共にクッションフロア。クッションフロアとは、トイレや洗面脱衣室の床に使う、水の染みこみにくい材料だ。水拭き出来て掃除がしやすい。犬の部屋の上は、ガラス扉の収納として使っている。
「犬のトイレスペース」の大きさは犬の大きさと雄か雌かで変わってくるが、サークルをトイレとして使っていたなら、その大きさを参考に造れば良いだろう。犬用トイレの床と壁の素材は、キッチンパネルやクッションフロア等の水分が染みこみにくい素材が良い。上記写真のチワワの寝床とトイレはMI-houseで造ったもの
ちなみに写真はキッチンパネルを使った猫用トイレ、大きさは半畳。おしっこが染みないようにキッチンパネルで造った。小型犬のトイレなら十分な広さだ。
犬の部屋は、しっかり造っておくと、犬を飼わなくなっても収納として使える
「犬の部屋」をしっかり造ってしまうと、犬を飼わなくなった時にデッドスペースになってしまうと考える人もいるかもしれない。しかし、しっかり造っておけば、使わなくなった犬の部屋は、収納として使えるし、「犬の部屋」の上部を収納等のスペースとして使える。
新築やリフォームをする場合、犬用サークルとケージの2つが無いだけで室内はスッキリするので、犬の部屋とトイレを「造り付けにすること」も選択肢の1つである。
こちらの犬や猫と暮らす家については、こちらブログもご覧ください。得意分野なので結構ブログを書いています。
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有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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