民藝の町・益子に学ぶ「暮らしを育てる家づくり」――陶芸家 濱田庄司の思想と空間から得たヒント

先日訪れた栃木県益子町で、あらためてそんな“暮らしの本質”について考えさせられる体験をしました。

この町には、民藝運動を牽引した陶芸家・濱田庄司が暮らし、制作を続けた「濱田庄司記念益子参考館」があります。

私の経験上、質の高い暮らしに関心のある方は、生活の中に民藝の器や道具を自然に取り入れていることが多く、住まいのセンスにも共通するものを感じます。

濱田庄司記念益子参考館の敷地内には、「用の美」という民藝の思想が、長い年月静かに積み重ねられた建物や空間が、自然の風景と心地よく調和しながら、今も豊かな空気をまとって息づいていると感じました。