H-house

──CAFEのような雰囲気を目指したフルリフォーム

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ホームページを見てご連絡頂き、計画がスタートしました。栃木県宇都宮市で「中古住宅取得+リフォーム」(中古住宅+リノベーション)という選択をしたHさんのケースです。敷地は、緑豊かな住宅団地内で西道路、北側私道の角地。敷地面積約140坪。敷地は、前面の西側道路から2m以上上がり、建物の裏手となる東側は林になっていることも静かさとプライバシーの確保に一役買っています。


しかし、メリットがあればデメリットは付き物。敷地に林が隣接し、敷地が低くなっていると、ほぼ例外なく、敷地に湿気が多くなる為、床下の湿気対策をしなければなりません。Hさんは、借家としてこの家に住んでいた時、他の土地を買って新築しようと考え、県内外の様々な住宅展示場やオープンハウスを見て廻ったようです。しかし、「どの住宅もピンと来るものが無く、いくら探しても気に入った土地も見つからないのは、今住んでいるこの家と土地が、私たちにとって最適なのでは?」と思い始めて、やっと「今住んでいる築20年の借家を買ってリフォームする」という結論に到りました。




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玄関ドアはスウェーデン製。オリジナル色に塗り替えた。
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玄関ホールからリビングを見る。 茶色い梁が落ち着きを与えている。




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キッチンを見る。
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個室を見る。壁の珪藻土は骨材を入れてザックリした質感。




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リビングから個室を見る。建具デザインは奥様。カーテンの色と質感がとても良い。
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リビングを見る。家具も室内の色と質感に合わせて選んでいる。




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リビングから個室方向を見る。この梁は新たに入れたもの。茶色に塗装した。
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キッチン図。私が初めて設計したオーダーキッチン。




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リビングを見る。
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洗面台を見る。鏡は以前から使っていたものを脇に付けた。
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玄関ホール。壁は杉板を横貼り。LDKはこれを縦に貼って白くペイントしている。
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子供と犬。H-houseの雰囲気が伝わる写真。

リビングはお気に入りのカフェのように、時の経過とともに味の出る素材を使いたい。シンプルに仕上げて、自分で棚を造ったりして、自分達の「家作り」を楽しみたいという希望でした。古くて味わい深いものが好きだということにも共感し、新築同様を目指すものでなく、時を経た物の価値を再認識し、それを生かして住まい手にとっての価値を上げることを目指しました。天井裏に隠れていた、味のある「曲がり梁」は汚れを落としてペイントして使っています。リビングの壁は杉板を縦貼りして、施主のHさんが白い水性塗料で仕上げました。

間取りは元々、「田の字プラン」に客間が付いた廊下のない使いやすいプラン。そのうち2つを繋げて、広く開放的な勾配天井のリビングを作り、他の部屋の間取りは変更せず、内装の質を高めるリフォームをしました。 耐震改修し、断熱材を入れなおし、サッシュはペアガラスに交換。屋根瓦は漆喰補修。外部塗装はDIY。

キッチンは内装に合わせてオーダーキッチンになりました。オーダーキッチンになったもう1つの理由は、天板の奥行きを60cmというサイズにしたかったこと。一般的な既製キッチンの奥行きは65cm。既製キッチンを置くと、今まで物を置いて使っていた出窓が遠くなり、使えなくなってしまいます。出窓部分に物を置きたいという理由で、天板奥行60cmが決まりました。5cmの差が大きいのです。クライアントが切り抜きしていた雑誌のキッチンは、空間に馴染んで使い込まれたようなものばかりでしたから、その場所に前からあったような、使いやすいキッチンを目指しました。 チェッカーガラスと建具の雰囲気もあって、何故か懐かしい感じのするキッチンになりました。

宇都宮市内での中古住宅のリフォーム・リノベーションはもちろん、中古マンションのリフォーム・リノベーションにも取り組みたいと思っています。お考えの方はお気軽にご連絡ください。


H-house 概要
所在地: 栃木県宇都宮市
用途・構造: 専用住宅 木造平屋建ての全面リフォーム
設計施工: (有)ヨシダクラフト 吉田武志
敷地面積: 141坪  (468.195㎡)
延床面積: 27.3坪  (90.26㎡)
屋根: 既存和瓦漆喰補修
外壁: 既存鋼板サイディング、戸袋塗装
室内壁天井: ダイニングPBの上水性塗装、和室骨材入珪藻土、
リビング杉板の上リボスディブロン
室内床: 楢フローリング
その他: オーダーキッチン・造作建具
写真撮影: フォトピエール