外部仕上げ材も、今までの経験から耐久性が高く、メンテナンス回数が減らせて、廃盤になりにくい普遍的な材料を選んでいます。

(1)屋根材

ヨシダクラフトの注文住宅の屋根材は、耐久性の高いガルバリウム鋼板屋根材と陶器瓦(和瓦)の2種類をデザインにより使い分けています。

1.ガルバリウム鋼板屋根

ガルバリウム鋼板屋根は、コロニアル屋根と比較すると、耐久性が高くメンテナンス回数が減らせる上に雨仕舞が良いので、緩い勾配の屋根にも施工できるのが特徴です。

ガルバリウム鋼板屋根は軽い材料なので、重い陶器瓦屋根と比べると、建物への重量負担が少なく、構造補強を少なく耐震性を上げることができる材料です。

当社のガルバリウム鋼板屋根の葺き方は、後から屋根にビス穴を開けずに、太陽光発電を載せやすい「立平葺き(たてひらぶき)」を基本仕様と致します。

ガルバリウム鋼板屋根のデメリットは金属屋根特有の「雨音が響きやすさ」ですが、屋根下地に高性能グラスウールを300㎜以上入れると遮音効果もあり、雨音が気になると言われたことはありません。

ガルバリウム鋼板屋根 立平葺き(立ハゼ葺)

ガルバリウム鋼板とは、鋼板を基材に「アルミニウム」と「亜鉛」で表面処理された鋼板です。アルミニウムの特徴である耐久性と、亜鉛の特徴である犠牲防食機能により錆が発生しにくくなり、従来のトタン屋根よりも3~6倍の寿命が期待できます。ガルバリウム鋼板の総合情報サイト ガルバリウム鋼板.jp

2.陶器瓦(和瓦)

瓦は、歴史のある屋根材。日本の伝統的町屋の雰囲気を造っているのは、連続する和瓦屋根の統一感です。古墳から陶器が出土することを考えると、素材自体の耐久性は、屋根材の中で陶器瓦が一番高いと思います。陶器瓦は遮熱性にも優れています。

陶器瓦の種類は、時が経っても部分交換できる可能性が高い「和瓦」を使います。

和瓦(J形瓦)は、JIS規格で寸法や形状が規定されているため、瓦メーカーが違っても、基本的に交換できます。

陶器瓦の注意点は、他の屋根材と比べて重い材料なので、耐震性の配慮が必要なこと。

家の構造が同じ場合、屋根が軽いほど建物の揺れは小さくなります。陶器瓦屋根は重い材料ですが、荷重を考慮した強い構造にすれば問題ありません。

ただし10~15年に1度、棟瓦の漆喰補修は必要になります。瓦を杉無垢板貼りの外壁と合わせると日本的で素朴な、魅力のある外観となるでしょう。

和瓦屋根

(2)外壁材

現在、当社ではメンテナンス回数が減らせて、長期使用出来る外壁材として、ガルバリウム鋼板外壁材と杉の無垢板外壁材の2種類が良いと考えておススメしています。

どちらも、耐久性と持続性(廃盤になりにくい)がある外壁材です。左官系だと「しらすそとん壁」が良いと思いますが、当社では分厚い付加断熱を基本仕様としているので、重量の軽いガルバリウム鋼板外壁材と無垢の杉板外壁材がベターだと考えています。

脱窯業系サイディング!

栃木県で建てられている新築住宅の外壁材の8割程度は、窯業系サイディングだと言われています。

しかし、窯業系サイディングは新築時の初期コストは安いものの、生涯コスト(メンテナンスコスト)は高額になるという矛盾の大きな外壁材であることは、あまり知られていません。

窯業系サイディングは、10~15年に1度、足場を架けて、シーリング打ち直し+外装の再塗装が必要になります。かつ同時期にベランダの防水メンテと床下の防蟻工事も必要になるので、200万円前後の外装等リフォーム費用が掛かります。

住宅ローンを抱えている人が、10~15年に1度、200万円前後のリフォーム費用を捻出し続けるのは困難です。またデザイン面からも窯業系サイディングを使うと、ハウスメーカーやローコストビルダーと変わらない、ありふれた味気ない外観になってしまうので、外壁材として窯業系サイディングを使うことは避けたいと思います。

次は外壁材として窯業系サイディングを使わないほうが良い、頻繁にメンテナンスが必要になる2つの理由をご説明します。

 

窯業系サイディングが、頻繁にメンテナンスが必要になる2つの理由。

1つ目の理由として、窯業系サイディングの表面には塗装が施してありますが、その塗装の膜により素地品質が維持されているので、塗膜が劣化する約10~15年に1度、必ず再塗装が必要になります。

窯業系サイディングの塗装の時期を逃してしまった場合は、窯業系サイディングの塗膜下の素地は、セメント質と繊維質を主な原料にして、板状に形成したものなので、吸水しやすく冬に吸水したまま凍ると素地は爆裂します。素地が爆裂すると、塗装は出来ず貼り替えが必要になりますが、10年もしないうちに窯業系サイディングは廃盤になっていることが多く、部分的に貼り替えすることは出来ません。窯業系サイディングをメンテナンスする場合、塗装が出来ないほど傷むと、傷んでいない部分もすべて剥がして、全面貼り替えの可能性が高いです。全面貼り替えになると、全てを剥がして処分し貼り替えになるので、数百万円掛かります。

2つ目の理由として、外壁材同士のジョイント部にシーリングが多く使用されていることがあります。ちなみにシーリングは防水材及び隙間充填剤として使われています。シーリングは早いと1~2年でひび割れが生じ始めますから、新築後10~15年の塗装の時期には、必ず撤去して打ち直しが必要です。サイディングの外壁塗装リフォームでは、足場・シール・塗装がセットになり、雨樋や軒天井も塗装を行う上に、ベランダの防水もやり直すことが多いので高額になります。

 

次は、おススメの外壁材をご紹介します。

1.ガルバリウム鋼板外壁材

ガルバリウム鋼板は屋根材でも基本仕様にしているように、雨に対して非常に耐久性が高い材料です。通常は水キレが良い「縦貼り」で使用します。1階から2階まで、継ぎ目のない材料を縦張りすることを基本にしていますので、見た目もスッキリとします。シーリング箇所も、窓廻りの一部程度と、窯業系サイディングよりもだいぶ少なくできることも利点で、メンテナンス回数を少なく出来る要因です。軽い材料なので、付加断熱にも適しています。

ガルバリウム鋼板外壁材のデメリットは、モノがぶつかると凹みやすいことです。工業製品なので廃盤になる可能性もあり、その場合は部分交換ができないことがデメリットです。IG工業のガルスパンもしくは丸波板のガルバリウム鋼板外壁材を使用します。

ガルバリウム鋼板外壁材

2.木製外壁材塗装仕上げ

無垢の木の外壁材は、工業製品ではないので廃盤になる心配が無く、経年しても部分交換ができる唯一の外壁材です。メンテナンスコストが少なく長期使用出来て、景観にも優れているということで、極めておススメの外壁材です。地元の無垢の杉板を外壁材として使用します。

無垢の木の外壁材は、「木は腐る」という先入観があり違和感を覚える人も多いと思います。木は雨が掛かれば、腐朽菌により朽ちていきますが、雨掛りにならなければ、非常に長持ちすることは神社が証明しています。

当社の近くにも、50年以上経つ、無垢板外壁材の神社があります。貴方のお宅の近くにも、無垢板外壁材の古い神社があるのではないでしょうか?

木の外壁材の経年変化が好きで、かつ雨がかりにならないような外観が造れれば、とても長持ちする良い外壁材です。軽い材料なので、付加断熱にも適しています。ただし、防火関連法規の厳しい地域では使用しにくい材料です。

木製外壁材

木の外壁材のデメリットは、雨がかりや太陽光により、経年変化に違いが出ることかもしれません。味の出る材料が好きな人には最大の魅力になりますが、嫌いな人には、大きな不満になることもあるでしょう。自然素材だということを充分理解して使用する必要があります。

 

次は杉板外壁材の塗装仕上げの種類をご紹介します。

●ウッドロングエコ(木材保護塗装)仕上

ウッドロングエコを塗装すると、「経年したような自然な風合い」に仕上がります。雨がかりにならない部分は、だんだんと色合いが濃くなります。

ウッドロングエコは、杉等の浸透しやすい針葉樹に塗布すると、無塗装時よりも2.2倍程度、腐朽菌が発生しにくく長持ちするようです。雨などの湿潤の繰りかえしによってウッドロングエコの成分が含浸する木材防護保持剤です。よって、塗膜性の塗料のようにはがれることがなく施工後の再塗装は不要です。

雨がかりにならなければ、40~50年メンテナンス不要で過ごせると思います。

●着色仕上げ

外部用の色の付いたオイルステインを塗装します。経年すると色はだんだんと薄くなってくるので、再塗装は必要です。ただし、窯業系サイディングと違い、塗膜に依存した外壁材ではないので、色が剥がれても剥がれた風合いを楽しめる仕上げです。色が剥がれても、直ぐに塗装の必要はないと思います。着色仕上げは、ウッドロングエコ仕上げに比べると塗装手間が掛かるので、値段は上がります。

ウッドロングエコ(木材保護塗装)仕上げ

(3)雨樋

雨樋は塩化ビニールの雨樋でなく、耐久性の高いガルバリウム鋼板雨樋を基本仕様にしています。ガルバリウム鋼板屋根の場合も瓦屋根の場合も雨樋はガルバリウム鋼板です。タニタハウジングウェアの半丸105を外壁の色と合わせて使うことが多いです。

一般的な塩化ビニール雨樋より値段は高いですが高耐久。長く使えることを考えるとガルバリウム鋼板雨樋のほうがお得だと思います。

ガルバリウム鋼板雨樋写真