高断熱・高気密住宅を建てる際の依頼先の見極め方
高断熱高気密・省エネ

グラスウールについて

 

船橋市に家を建てようと考えています。 グラスウールの断熱工事は、大工さんにとって大変なのでしょうか?

 

グラスウールの評価が悪いのは、施工上の問題からですか?

 

設計士さんの管理で、グラスウールを使用して高断熱・高気密の住宅は 難しいですか? 断熱工事は、専門業者に任せたのがよいでしょうか?

 

上記についてご教授願います。


はじめまして。 栃木県宇都宮市のヨシダクラフトと申します。設計施工で住宅を建てています。

 

断熱材は、今まで現場発泡ウレタン、ウレタンパネルFPの家、羊毛断熱材、高性能グラスウール16Kといろいろ使いました。

 

現在は、壁の断熱は一番費用対効果が高いと思われる「高性能グラスウール」を使い、付加断熱として合計225mmの厚い断熱材を標準仕様にしています。

 

30年くらい前に、グラスウールの評判が悪かったのは、通気工法や気密シート等の施工方法が確立していなかったこと。20年くらい前は、発砲系断熱材を造っているフランチャイズ系メーカーが自己優位性を喧伝して、グラスウールをディスっていたからです。

 

現在、断熱系エコハウスのトップグループの設計者や施工者に高性能グラスウールを使っている方が多いのは、やはり合理的に施工でき、かつコスパが高いからだと思います。

 

きちんと、グラスウールを使って施工管理できる工務店、もしくは設計者に依頼すれば問題ないと思います。

 

基本的に壁の断熱材は大工が施工することが多く、専門工事業者が行うことは少ないです。天井の断熱ブローイングは断熱の専門工事業者が行うことが多く、屋根断熱の場合は大工が行うことが多いというのが現状だと思います。

 

高断熱・高気密住宅を建てる際の依頼先の見極め方としては、次の2つが有効かと思います。

 

1つ目は、断熱性能の数値の高さと室内の快適性(暖かさ・涼しさ)は比例するので、断熱材の種類に限らず、設計時にQpex等の熱損失計算プログラムを使い断熱性能を数値で確認している住宅会社・設計事務所が良いと思います。

断熱性能の数値が悪くて、快適性の高い住宅はありません。かつ気密試験を行い、隙間相当面積を実測するところに依頼する必要があると思います。

 

2つ目は、建築後の住宅の「温度データ」を取っている会社なら、より間違いはないと思います。なぜなら、室温が暖かいからこそ「温度データ」が取れるから。室内が寒かったら「温度データ」が取れないし発表もできません。温熱データを取る理由の1つは、「断熱数値(計画)」に対する「体感と燃費(結果)」をザックリ把握しておくと、次の設計にも生かせるからです。

 

この2つが実行されていれば、どんな断熱材を使っていても、温熱環境は良い住まいになると思います。

 

 

グラスウール断熱材を主とした高断熱高気密住宅研究団体としては、私も所属している新住協が有名なので、リンクを貼っておきます。

新住協http://shinjukyo.gr.jp/

 

※こちらのQ&Aに答えたものを、加筆訂正しました。

https://sumika.me/p/seek_advices/2324

 

 

できるだけコストを掛けずに夜間の騒音対策がしたい?!
建材・自然素材・住宅設備, 高断熱高気密・省エネ

春先になると暴走族が夜な夜な暴走行為を繰り返し、その騒音で苦しんでいます。

できるだけコストを掛けず、効果的な防音対策の方法をと考えていますが、どのような対策がよいでしょうか。

また、窓ガラスを防音ガラスに交換する際のコストとデメリットを教えてください。


ペアガラスの断熱樹脂内窓

A.騒音対策するなら、窓を防音ガラスにするのでなく、既存窓の内側にペアガラスの断熱樹脂内窓を付けるのがおススメ。断熱性も上がり室内も暖かくなります。

騒音対策をするなら、既存サッシのガラスを防音ガラスに交換するのでなく、既存サッシの内側に後付の「ペアガラスの断熱樹脂内窓」を取り付け二重サッシとすることをおススメします。

 

防音ガラス出典 http://glass-wonderland.jp/shurui/bouon.html

 

既存サッシのガラスを防音ガラスに交換しても効果はあると思いますが、仮に既存サッシ自体の気密性能が良くない場合、ガラスのみ防音ガラスに変更しても、サッシの隙間から音が入ってくる可能性があります。私は防音ガラスを使ったことが無いのですが、その理由は、既存サッシ自体の気密性に問題があったり、かつ値段が高い割に効果はペアガラスの断熱樹脂内窓に劣るからではないでしょうか?

 

また、当社は自衛隊が近くにある関係で、公費でヘリコプター等の騒音を防止するための「防音サッシを使った防音工事」を行った経験があります。自衛隊の防音工事は仕様が決まっており、外壁を壊して既存サッシを防音サッシに付け替えるという施工をしました。しかし結論としては、防音サッシに交換するより、既存サッシはそのままで内窓を付けたほうが効果があると感じました。

 

防音サッシは気密性は高いものでしたが、ガラスが1枚ガラスでした。わざわざ外壁を壊すなどというコストを掛けなくても、既存サッシの内側にペアガラスの内窓を付けて気密性を上げて、ガラスを3枚以上にしたほうが、防音面、断熱面、コスト面からも、よほど効果的です。何で、外壁を壊して窓交換し、窓回りの外壁塗装もするというようなコストを掛けるのか謎なのです。

 

上記の理由から、住宅業界では騒音に悩んでいるお客様がいる場合は、防音ガラスに交換するよりも、既存サッシの内側にペアガラスの断熱樹脂内窓を付けるほうが主流です。

 

理由は、どこも壊す必要のないリフォームであり、既存サッシのガラスがペアガラスなら、ペアガラスの断熱樹脂内窓を付けると合計4枚のガラスとなります。樹脂サッシなので断熱気密性能も高く防音効果がある上に、窓からの熱損失が少なくなるので室内も暖かく、省エネになるからです。樹脂内窓を付けて二重窓にすると断熱効果もあるのです。

 

以前、繁華街で騒音に悩んでいるお宅にペアガラスの断熱樹脂内窓を取り付けた経験があり、静かで冬暖かくなったと非常に喜ばれた経験があります。

 

断熱樹脂内窓のデメリットは、他の回答者さんがおっしゃっていましたが、窓を2回開ける必要があることくらいです。

 

一部屋にペアガラスの断熱樹脂内窓を付けると、快適性の高さから他の部屋も付けることになることも多いです。一度、地域の工務店にペアガラスの断熱樹脂内窓が付くかどうか、見てもらい見積を取ったらいかがでしょうか? 断熱内窓については、何度もブログを書いています。

 

結露防止のために和室の障子部分に断熱内窓を付けた施工例、連続写真でご覧あれ http://yoshidacraft.net/5980/

 

質問者からの評価・お礼

ご丁寧な回答頂きまして、ありがとうございました。 「ペアガラスの断熱樹脂内窓」に優れた防音効果がある事が分かったので、相談してよかったと思います。ブログも参考にさせて頂きます。

 

評価・お礼に対してヨシダクラフトより

高い評価を頂きましてありがとうございます。 「ペアガラスの断熱樹脂内窓」は、防音ガラスよりも、様々なメリットがあるので、相談して頂いて良かったと思います。

 

内窓設置を考えているが、既存窓の内側に結露が増えることは無いか?
高断熱高気密・省エネ

寒さと結露がひどいので、内窓設置を考えているが、もともとの窓の内側に結露が発生して困るようなことにはならないでしょうか?

 

約2年前に新築しました。 住まいは、栃木県南部です。 窓はLIXIL SAMOS2Hという商品にしました。 外側アルミ、内側樹脂という仕様でペアガラスでLow-e(内外どちらか)というものです。

 

断熱材は、フォームライトSLという商品です。 換気は外気を床下経由で取り込む第三種換気システムとなっております。

 

冬場は冷え込みがひどく、晴れた翌日等は最低だと-8℃ぐらい、-5℃ぐらいの日は何度かあります。 カーテンを半分程度上げていても、寝室やリビングの窓のガラス下部やサイド、樹脂部が結露してきます。

 

2F寝室は睡眠時の呼吸が関与しているため、ある程度の結露は仕方ないと認識しております。 加えて、寝室は北と東に面しているため。 暖房と加湿をしており、部屋20度湿度35%程度ぐらいにしております。 最低気温が0℃を下回らない日はほとんど結露しないように感じますが、それより冷えると結露が発生するように感じます。

 

暖房の力が強ければもう少し結露はましになるでしょうし、空気の対流も強ければ、結露がましになるのは認識しております。 結露に加えて、コールドドラフト(窓で空気が冷えて、下側に冷気がおりてきます)もあり、対策を考えております。

 

内窓追加を考えておりますが、仮に樹脂枠のシングルガラスタイプを設置しても効果があるでしょうか? ペアガラスにすれば、より効果を見込めるのでしょうが、 心配なのは、内窓の室内側や外側、もともとの窓の内側に結露が発生して困るようなことにはならないでしょうか?


A.内窓を設置しても、既存窓の内側等に結露が増えることは無い

栃木県宇都宮市で注文住宅建築とリフォームを行う工務店ヨシダクラフトを経営しております。吉田と申します。

 

栃木県南部なら近いですね。 「内窓(二重窓)を設置すると、内窓の室内側や既存の窓の内側に結露が増えて困るようなことにならないか心配?」というご質問だと思います。

 

十数件、内窓(二重窓)を設置するリフォームを行っていますが既存窓の結露が増えたというケースは今のところありません。

 

内窓を付けると、室内で暖められた空気を外に逃がさないので、室内温度と既存のサッシと内窓の間の温度差はかなり開きます。既存のサッシと内窓の間の温度は外気温に近くなります。その為既存サッシに結露は発生しにくくなります。

 

内窓を付けた場合の既存窓の結露等を実験した方や資料があるので参照してください。 以下どちらもよく読んで頂くとわかりますが、内窓(二重窓)を付けると良い結果となっています。

 

■出典 窓悩み.com 内窓(二重窓)を設置すると既存の窓の結露はどうなる? http://www.mado-nayami.com/experimentation/h20120210092209015.html

 

■出典 ケンプラッツ 内窓は新たな悩みを引き起こすのか? http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/column/20100222/539533/

 

内窓を付けると快適になり、他の部屋もとリピートする方もいらっしゃいます。内窓設置は一番簡単に出来てコストパフォーマンスの高い断熱リフォームです。 内窓を付けると、断熱性、気密性が高まります。

 

補足

樹脂枠のシングルガラスタイプを設置しても、ペアガラスほどではないですが効果はあります。 ガラスが一枚増えて、気密性もより高まるわけですから。ちなみにペアガラスの内窓しか施工した経験はありません。

 

質問者からの評価・お礼

分かりやすい説明、データ等ありがとうございます。 安心して検討出来そうです。 エコポイントが復活すれば、コストパフォーマンスも良さそうですし。

 

ヨシダクラフトより

高いご評価を頂きまして、ありがとうございます。 近いので、よかったら内窓設置の際にはお声掛けください。

寒くて暗く、うるさい家、何とかなりませんか?
高断熱高気密・省エネ

築20年になる中古物件を2年前に購入、ちゃんとチェックもせず買ってしまったため、あちこち壊れていきますし、家の南側が高く少し背の高い家が建っているため、あまり日当たりも良くなく、とても寒いです。

 

近くに大きな病院もあり、救急車がよく通り、うるさいです。

 

光と風は欲しいですが、音はいりません。

 

何か良い方法は無いでしょうか?

 

太陽光発電に興味があり建替えも検討しましたが、建ぺい率の関係もあり建て直すと今より小さい家になってしまいますし、無論予算もありませんでした。


A.樹脂内窓と断熱材で、寒さと騒音の対策をする

2年前に中古住宅を購入したということなら、新築や大規模リフォームは現実的ではないのだと思います。

 

住まいの寒さと騒音を和らげるのは、断熱性と気密性を上げるのが一般的です。

 

建物を壊さずに施工出来て一番簡単に安く、効果があるのは、既存窓の内側にペアガラスの樹脂内窓(インナーサッシ)を付けることだと思います。

 

本当はお宅の全ての窓に内窓を付けられると良いですが、寒さに対しては、リビングや寝室等の普段、人が長く居る場所のみに付けても効果的ですし、騒音を少なくしたい場合は、 音源に近い窓に付けても効果があります。

 

内窓と検索していただけると、いろいろなサッシメーカーから内窓が出ています。 近くの工務店やリフォーム専門店に問い合わせて話を聞いて見積もりを取るのが良いと思います。

 

また、2階の天井裏には、比較的断熱材を入れることが簡単な場合が多いです。

 

2階の収納の天井などから(平屋の場合は1階天井)、天井裏に入ってグラスウールや、羊毛などの繊維系断熱材をなるべく厚く施工すると、かなり効果があります。

 

繊維系断熱材は、点検口が作られていれば、素人でも施工出来ると思います。

 

最後に採光ですが、屋根に天窓を付けられると効果がある場合が多いです。

 

天窓は、普通の窓に比べ、3倍の採光効果があります。

 

効果的な場所に付けられると室内の感じがガラッと変わりますが、屋根に穴を開けて天窓を取り付けることになるので、漏水しないように細心の注意を払う必要があります。

樹脂サッシは変形するのか?
建材・自然素材・住宅設備, 高断熱高気密・省エネ

現在、新築を計画中です。 熱効率、遮音性、結露対策からオール樹脂サッシを検討しています。

しかし、ネットで調べると樹脂サッシの変形などの情報が出てきて迷っています。

最近の樹脂サッシでも変形はするものでしょうか?


樹脂サッシ

A.樹脂サッシの変形は聞いたことがありません。

栃木県宇都宮市と隣接する市町村で注文住宅を建てる時に、アルミ+樹脂の複合サッシではない、国産のオール樹脂サッシ(以下樹脂サッシ)を使っています。

樹脂サッシを平成11年くらいから今まで18年くらい使っていますが、変形したことは無いですし、知り合いの同業者からも樹脂サッシが変形したというのを聞いたことがありません。

樹脂サッシに使われている、硬い塩ビ樹脂そのものは50年以上の長寿命と言われています。

断熱性、省エネ、遮音性、結露対策を優先するならアルミ+樹脂の複合サッシでなく、樹脂サッシを使用すべきでしょう。

最近は、街中の準防火地域の防火窓でも、アルミ樹脂複合サッシでなく、樹脂サッシが使われるようになり、より一般化しています。

ただ最近、ある研修会で初めて会った樹脂サッシを使った経験の無い大工さんは、樹脂サッシの耐久性に「何となく疑問があり、採用できなかった」が、

後からよく調べたら、とても耐久性があることが分かり、次の現場から樹脂サッシにすると言っていました。

樹脂サッシを使って10年くらい経過すると、断熱性が高いことはもちろん、アルミサッシと同等以上に耐久性もあることを理解できると思います。

サッシを取り付けている大工さんでさえ疑問を持つのですから、質問は理解できますが、「樹脂サッシは、普通に使っていれば変形したりしないので大丈夫です」

 

アルミ樹脂複合サッシの窓枠を無くすと、不具合が起きるのか?
施工方法・現場管理・雨漏り, 高断熱高気密・省エネ

木造2階建ての住宅をもうすぐ着工予定です。 アルミ樹脂の複合サッシということもあり、 一部の窓を窓枠なしまたは下枠のみにして、すっきりとしたインテリアにしたいと考えています。

 

ほこりなど考えて、腰窓の高さのものは下枠のみにする予定ですが、吹き抜けの上部(FLから4mくらい)の窓や、天井に接する高さの横長窓など、高い位置の窓について、 デザイン的には下枠もなくしてしまいたいと思っています。

 

しかし、開け閉めもする予定の窓であり、実際どうなのかと迷っています。

 

下枠もやめてしまうと、困ることが起こりますか? また、枠をなくすと、シェードやブラインドの内付けってできなくなるのでしょうか?


Aアルミ樹脂複合サッシの窓枠を無くすと、サッシ枠が結露して壁紙等が剥がれる可能性あり。

 

アルミ樹脂複合サッシガラス面結露

 

窓枠を無くすと、窓枠の線が消えてすっきりとシンプルに見えるのは分かります。 また、巾木を無くすとか、室内に見えるラインを無くすとシンプルになります。

 

私も出来ることなら、やってみたいです。

 

出来ない理由は、機能性と劣化です。

 

他の回答者もおっしゃっているようにアルミ樹脂複合サッシでもサッシ枠が濡れることがあります。

 

写真はアルミ樹脂複合サッシのガラス面が結露している様子。

 

室内側の樹脂枠も湿っぽくなっていました。

 

写真の場合は、木の窓枠があったから良かったものの、窓枠が無いサッシが結露をすると、サッシに直接触れている壁紙等まで湿っぽくなり、剥がれやすくなったりします。

 

アルミ樹脂複合サッシの場合、クロスでなく珪藻土等の塗り壁の場合も、結露すると珪藻土が影響を受けるので、窓枠を無しにするのは辞めたほうが良いと思います。

 

窓枠を無しに出来るのは、結露する可能性が極端に少ない、樹脂サッシ(オール樹脂サッシ)か木製サッシだけだと思います。

 

アルミと樹脂を比較すると熱伝導率は1000倍程度違います。アルミのほうが1000倍熱を伝えやすい。アルミ樹脂複合サッシは、外側がアルミなのですから、外気の影響が大きいのは当たり前です。

 

また、樹脂サッシよりもアルミサッシのほうが耐久性があるという人が居ますが、間違っていると思います。経年して変形しているアルミサッシはたくさんあります。

 

そういう理由から、窓は樹脂サッシ(樹脂窓)がおススメです。

 

樹脂サッシの効果

 

ブラインドの取付については、窓枠を無くしても、下地に木があればブラインド等は取り付けられるので、そのような場合は石膏ボードの下地に木を入れておきます。

 

また、結露とは関係ありませんが、巾木がないと室内はシンプルに見えますが、掃除機がかけにくかったりします。

 

デザインのシンプルさを追求するあまり機能性が無くなるのは本末転倒だと思います。