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造作建具(ぞうさくたてぐ)。

室内は、床と壁と天井のみで構成されているので、建具(ドア)の占める面積は大きく、そのデザインと材料が与える印象も大きい。大切なのは、機能的で室内に違和感無く調和し、時間が経っても交換できる材料を使うことだと思います。

日本の既製品、アメリカ、スウェーデンの既製品といろいろと使いましたが、自分でデザインして、金物まで決めて、建具職人に造ってもらう造作建具(ドア)が一番良いという結論です。
既成品の建具は、ドアと枠が一体になり塗装までされて仕上がっています。既製品は、短いと3年程度でモデルチェンジし、いずれ訪れるリフォームの時期には、同じ製品が存在しないことがほとんど。そうなると、ドアを交換する場合は枠と周囲の壁も壊して造りかえることになります。逆に、造作建具は、壊れたり古くなったりしたら、ドアのみ交換することが可能です。

また、塩ビシートを表面に貼った新建材のドアやコテコテしたデザインの既製品の無垢材のドアでは、見た目も質感も良くない。また、既製品は、金物でコストダウンしているので、メッキが剥がれてくるような安っぽいものが多いというのも、使いたくない理由の1つですね。普段、手で触る所なので重要な部材だと思っています。



造作建具にすると、ハンドル等の金物も、普通のもの(既製品に比べて質の高いもの)が選べます。

造作建具はシナのフラッシュドアを基本として、リビングのドア等はガラスを入れた框ドアにすることが多い。抽斗(ひきだし)なども建具と同一素材として作れることも魅力です。

※ハウスメーカーや一般の工務店は既製品の建具が殆どです。

※写真の障子戸は、ワーロンプレートを使用し、組子の間に1枚ずつ落とし込んだアクリルワーロン障子戸。障子紙の張替えの必要はなく、開口部の断熱性も高まる。



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造作建具にした場合、機能、性能面で良いこともあります。

例えば、リビングにトイレが接している場合など、トイレドアから音が漏れないように防音効果のあるドアにすることも可能になり、かつ、他のドアとデザインの調和も図れる。

既製品のドアだと、これが出来ません。造作建具にすることで、デザインの調和はもちろん、機能、性能面でも住まい手の都合に近づける対応が出来る様になりました。ただし、一品生産品なので、既製品のような完成度になっていない部分もあるかもしれません。。



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ヨシダクラフトでは、造作建具(ドア)は、基本的には引き戸として、使い勝手のよい動線を確保することにしています。また、建具の数も多いほうだと思います。建具が多いと、いろいろな状況に対応できるからです。

建具が多いので、建具と枠にお金が掛かっています。そして、開き戸でなく、引き戸にしたいので、枠の材料が2倍になり、仕事の手間も掛かります。建具が多くなると、使いやすい室内にできるのですが、どうしても高くつきます。建具を減らせばローコストにできることは分かっても、それがなかなか出来ない事が多いです。引き戸のデメリットもあり、気密性が悪くなること、多用すると付けたい場所にスイッチとコンセントが付けにくくなることがあります。