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食べることは、基本的欲求の1つであり、日常生活の大きな位置を占めます。人は一緒に食事をすることで、お互いの距離が縮まり、親しくなれるという文化的側面もあります。そう考えると、キッチンが住まいの中心になるのは自然なこと。

現在の住まいはキッチン、ダイニング、リビングの境界がなくなり、1つの大きな空間にキッチンが置かれるということが殆どです。コミュニケーションと家事全般の中心となるキッチンは調理作業だけでなく、生活動線と合わせて計画することが重要になります。

オーダーキッチンを造る時の私の仕事は、お客さんと打ち合わせして空間全体の調和を考えながら、キッチンを設計し、レイアウトするという感じです。

リビングとの調和を考えると、既成品のシステムキッチンでは、デザイン的にもサイズ的にも合わないことが多い。既製のキッチンには必要ないと思われる様々な機能や装飾が付いていて、シンプルな内装に合わないことが多い。特にリフォーム工事では、キッチンスペースが限られることがあり、既製品だとサイズが合わないことも多くなります。だから、リフォームとオーダーキッチンは相性が良い。

オーダーキッチンは、デザイン、素材、設備機器、レイアウト、収納をその家に合わせて考えます。デザイン性だけでなく、サイズや動線も含めて完全に自分仕様。ですから、使いやすくて満足度も自然に高くなるようです。それがオーダーキッチンの最大のメリット。設計する時の基本は、シンプルにまとめること。内装も照明も目立たせずにまとめます。あれこれ望まずにあきらめることも、計画を進める上で大切なことだと感じています。当社のオーダーキッチンはステンレス天板が殆どです。ハードに使えてインテリアにも合います。また、オーダーキッチンの収納家具も造作で自由自在に造れることが利点です。

オーダーキッチンのデメリットになるのかわかりませんが、ある例を書いておきます。弊社ではステンレスの天板をよく使いますが、L字型天板の場合。交差部で分割します。ジョイント部は、シーリングで仕上げることが多くなります。接合部を溶接して一体型にしてしまうと、溶接により「ゆがみ」が出たりすることが多く、分割しないと、狭いところを搬入できないことも多いからです。しかし、シーリングで仕上げるということは、シーリングが切れることが前提ですから、何年かに1度はシーリングをやり直す必要があります。ステンレス天板はハードに使える素材ですが、L字型の場合は、シールが切れて何年かに一度はやり直す必要があるということを考えておく必要があります。ジョイント部で分割するのが嫌なら、天板を人工大理石にするのが一般的です。人工大理石なら隙間が出来ずに仕上げられます。しかし、人工大理石は汚れが付きやすく、大変汚れが落ちにくいというデメリットがあります。これは既製品のキッチンでも同じです。

メリットがあれば必ずデメリットもある。特にオーダー品は一品生産の為、事前説明できないことも多くなります。ですから神経質な方でなく、価値感の近い、前向きで柔軟に考えられる方の住まいを造る必要があると考えています。

ショールームのキッチンのページと、施工例のページにもオーダーキッチンを造った家がありますので、オーダーキッチン事例として参考にしてください。

また、オールアバウトガイドとして「リフォームにオーダーキッチンは相性抜群?! という記事を書きました。



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