2016-02-29
研修会・展覧会

All About (オールアバウト)第15回 Red Ball Japanからアントニン・レーモンド展へ

All About (オールアバウト)第15回 Red Ball Japan 

オールアバウトガイド吉田武志

 

2月27日(土)は久しぶりに東京へ行ってきました。人が多くて疲れた。笑。まずは13時から。私が「水まわりリフォームガイド」を務める生活総合情報サイト All About(オールアバウト)の日本全国のガイドの先生方が一堂に会するミーティング第15回 Red Ball Japan。品川駅高輪口近くのTKPガーデンシティ品川にて開催され、私もご招待頂き出席しました。

 

知らない方が多いと思いますので自己紹介。私、All About(オールアバウト)のガイドもやっております。

 

All About(オールアバウト)「水まわりリフォームガイド」吉田武志

 

第1部は、「All Aboutグループ近況のご報告」と「All Aboutの現状とこれからの編集方針」が、代表取締役社長の江幡さんと、All About編集長の松井さんからありました。

 

お2人の話から大切だと感じたのは3つ。記事の多さより、記事内容(コンテンツ)が大切だという話。また良い記事、良いブログは「リライト rewrite=訂正して現状に合わせて書き直すこと」して何度も読んでもらうことが大切だという話。事実、古い記事でも良い記事は多く読まれているようです。3つ目は、ネット業界は、まだ始ったばかりだということ。まだまだ、ユーザーファーストになっていない部分もあり、それが今後、より使い易くなるだろうとのこと。

 

建築業界の知人と話をしていると、ブログは終わってるとか言ってる方もいますが、書いている内容が面白くないからですよーっと。より良いブログや記事を、より多く発信しようと思いました。

 

第2部は、ガイド同士、編集者を交えての懇親会。初参加で緊張したが、フリーランスの方がほとんどでコミュニケーション力の高い方が多かった。皆さん元気だな~という印象。とくに女性が元気!写真撮るのを忘れてしまった。16時半に終了。

 

銀座に移動して、アントニン・レーモンド展@教文館

レーモンド

 

私、以前いた会社でレーモンド設計事務所が設計した大田区の住宅を施工担当したことがあるのです。その住宅も、とても落ち着いた普遍的な住まいでした。その住宅には、もちろん暖炉もありました。薪ストーブではなくて、暖炉です。

 

暖炉と薪ストーブの違いは、暖炉は建物と一体化されて建築に埋め込まれており、裸火。薪ストーブは、密閉型の機器で、吸気調整可能。安くて、暖房器具として使い易いのは薪ストーブです。「暖炉を造れるのは金持ちだけ」と覚えておいてください。ちなみに薪ストーブは当社ショールームにもあります。

 

暖炉の造り方と使い方は、弟子の吉村順三先生がレーモンドに教えたという話をどこかで読んだ記憶があるのですが、今「吉村順三 レーモンド 暖炉」でネット検索したら、暖炉の良さを吉村順三に教えたのは、レーモンドだと出てきました。(TOTO通信)

 

83年前に竣工し、その後戦火を免れ、銀座の書店として親しまれている会場の教文館ビルも、アントニン・レーモンドによる設計です。

 

写真は、教文館ビル屋上で撮られたアントニン・レーモンドを囲んでの写真。吉村順三さん、前川國男さんとか有名なお弟子さん達も写真に写っています。

 

住宅の展示は、霊南坂の自邸、軽井沢夏の家、自邸兼事務所の3つのみで残念。公共建築や商業ビルを見てもスケール大きすぎて、住宅屋の私は自分のコトとして捉えられませんでした。

この写真集持ってます。おすすめ。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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コメント
柴野

アントニン・レーモンドですか。素敵な落ち着いた住宅を建ててますね。毎月行っている群響のホームグラウンド、群馬音楽センターも彼の作品です。高崎には数年後に、新たな音楽センターが出来るそうですが、現在のホールも存続させるようです。よかった。素人考えでいつも思うのですが、真摯な建築家が建てた素敵な建物が、機能性だけで取り壊されていくのを悲しく思っていました。古い建物を活かす方法はないのですかね。高崎の街並みに溶け込んでいる群馬音楽センターも長くあそこにあってほしいものです。音響効果が悪いという意見やトイレが規模に比べて少ない等の不満もありますが、何とも素敵な建物ですから。

2016年02月29日
yoshidacraft

コメントありがとうございます。アントニン・レーモンド没後のレーモンド設計事務所の住宅を施工管理しました。アントニン・レーモンドが実際に設計した実作は、勉強不足で教文館が初めてでした。83年前の建物とは思えない程、しっかりしていました。ガッチリメンテナンスしているのだと思います。群馬はアントニン・レーモンド設計の施設が多いですから、是非見たいと思っているんですが・・・。群馬音楽センターも写真でしかみたことがありません。休みとって行かないとだめですね。

2016年02月29日