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ウィルホーム倒産キャプチャ

去年の年末、栃木、群馬、茨城で営業していた住宅会社、ウィルホームさんが倒産しました。ネットの掲示版では、社長が失踪した。お金だけ取られて家が建たない。現場が止まったままで劣化しているなど、施主さんにとっては大変な事態になっています。

 

ネットの普及で、これといった特徴の無い住宅会社は、自然とローコスト住宅会社に転落してしまう時代なのだと、この掲示版を見て感じました。ローコスト住宅会社とは、他社と簡単に競合する家を造っている住宅会社のことです。

 

造り手のウィルホームさん自身も住まい手の施主さんも、WEBの雰囲気を見る限り、自分達がローコスト住宅を造っている意識が無かったのかもしれません。非常に興味深く感じましたので、ブログを書きます。

 

ネットの普及でローコスト住宅会社が急増している

昔、なぜ街の電気屋さんが続いていたかというと、そこで売られている商品が、他でいくらで売っているか調べに行かないと分からなかったからです。

 

しかし、今は価格.comやAmazonなどで家電の値段は一目瞭然なので、価格.comで最安値をチェックして、安いところで買うのが普通だと思います。(独自路線で頑張ってる街の電気屋さんもいますが、割愛します)

 

家電業界と同じようなことが住宅業界でも起こっています。

 

住宅は現場で造る部分がほとんどなので、完成品を仕入れて、そのまま売れる家電のように仕様が統一されているわけではありません。ですから、住宅は家電より価格を比較するのは難しいです。しかし、消費者である施主さんは外観や室内の仕上げ材等を見て、無意識のうちに比較し、取捨選択していると思います。

 

例えば、仕上げ材である室内ドアや床材や家具。これらが既製品の新建材の場合、値段はネットで出ています。ですから施主は、家電と同じように安いところで買いたいと思うのが普通です。

 

こんなかんじ。ウッドワンドア価格

 

このように、ネットの一番のポイントは、簡単に価格や内容の比較ができる点です。

 

ローコスト住宅会社とは、他社と簡単に競合する家を造っている住宅会社のこと

ネットの普及により、普通の建材(既製品の建材)で住宅を造っていると、自然とローコスト住宅会社になってしまう時代です。住宅会社と施主さんにローコスト住宅を造っている意識がなくても、簡単に他社と比較されて競合するなら、それはローコスト住宅になります。

 

ウィルホームさんも、会社のWEB等は感じ良く整えてありましたが、既製品の建材ばかりで手作り感がなく、建築やインテリアが好きな施主が依頼する会社ではないと思いました。

 

以下の掲示板で、お施主さんが、建材の価格や仕入れ先のことを話していますが、お施主さんと住宅会社の建材の仕入れ値が変わらないなら、どう考ええてもその住宅はローコスト住宅になります。

 

ローコスト住宅を建てているとローコスト住宅会社になって、近い将来倒産します。施主さん側も、安く家が建てられて良いとは喜べないのです。ウィルホームさんの施主に限らず、「新建材住宅を安く建てられて良かったー」っと喜んでいるとしたら、その住宅会社は倒産の可能性がありますから、実はお施主さん自身も、自分で自分の体を食べているタコのような状態かもしれません。

 

お施主さん自身も、ウィルホームさんの倒産は、ローコスト住宅会社で建ててしまった結果だということを分かっていないのではないでしょうか?

ウィルホーム倒産2

 

上記の赤線のように、分離発注にしたり建材別途にすると、建材自体の瑕疵の責任は施工者には無くなります。だから施工者は総合的に責任は取らなくて良いことになります。私が施主の立場だったら分離発注などせず、材工一括で新たな住宅会社に依頼します。そのほうが住宅会社に責任を取ってもらえる可能性が高いです。

 

ネットで勝負するには、「ここにしかない魅力」を出すしかない

どのような業界でも、今後はますますネットで勝負するしかありません。ネットで勝負するにはいかに「ここにしかない魅力」「その会社にしかない魅力」を出せるかどうかが重要だと思います。

 

住宅の場合は、室内ドアを自ら図面を描いて造作ドアにして、家具もオリジナルで造るのが違和感の無いインテリアに出来る唯一の方法であり、廃盤になることが無く、修理が効くので持続可能性もあります。施主さんにも分かりやすいですし、無垢材で地域の職人を使うということで、地産地消になります。ドア図面のデザインと建具職人の腕で、かなり仕上がりに差が出るので、「ここにしかない魅力」にもなりえます。

 

これは意匠と持続更新面での差別化です。施主とインテリアについて打ち合わせの出来る能力を持ち、良い建具職人を確保する必要がありますから、造作ドアにすることは、全ての住宅会社が出来ることではありません。当然、造作ドアにした場合は、無垢の床材となり、窓枠、ドア枠も材木から買って削ることになりますから手間も掛かり、値段も上がります。その代わり、味のある建材となり長持ちします。坪単価を上げることは実力がある住宅会社でないと出来ません。

 

かつ、性能面でも断熱性能を極端に上げて北海道基準以上にして省エネルギー住宅として、快適で健康に暮らせる家として省エネ快適健康面もアピールする必要があります。意匠と性能の2つの差別化で当然値段はガッツリ高くなりますが、新築注文住宅もリフォームも、今後ますますこの2つをクリアするしかないように思います。クリア出来ないと、新築もリフォーム工事でもローコスト住宅会社のカテゴリーになると思います。

 

どこでも買える既製品の新建材の室内ドアや床材を使って、住み心地も変わりなければ、今回のウィルホームさんのようにローコスト住宅会社の仲間入りとなり、価格競争に巻き込まれてしまいます。

 

また、先日書いたブログ。造作ドアにすると決めた理由は「吉田さんの造る住宅はダサイ!」と言われたからでした。で書いたように、既製品の建材は、廃盤になってしまうことにより修理が効かない可能性が高く、残念ながら建築やインテリアが好きな人達からは、ダサイという評価なのです。

 

既成ドアと造作ドアの違いを知りたい方は、こちらをご覧ください。

 

ローコスト住宅会社は、ほぼ例外なく倒産しているという事実

私、住宅業界に入って30年近くになりますが、ローコスト住宅会社は、ほぼ例外なく倒産しています。

 

ローコスト住宅会社が倒産する過程は、住宅が好きではない社長が住宅会社を立ち上げる→既製品の新建材を使った住宅を多くの社員を抱えて建てる→消費者から見て同じように見えるので価格競争になる(ネットの普及によりココが加速されている)→ローコストになり粗利益が低くなる→社員や取引先にはキチンとお金を支払わなれればならない→倒産しやすい。 です。

 

住宅会社の社長が建築好きなら、既成ドアを使うことはありえません。造作ドア1択になっています。

 

ローコストでしか売れない会社は、他業界でも倒産する可能性が高いです。これは社会人なら誰でも知っている話でしょう。

 

ですから、住宅会社はローコスト住宅を造る会社にはなってはいけませんし、施主もローコスト住宅を建ててはいけないのです。

 

ローコスト住宅の具体的な特徴はコレ

まず、ローコスト住宅の外壁材は、窯業系サイディングです。室内ドアは既製品の建材ドア、床はカラーフロアという「ローコスト住宅3種の神器」が使われています。仕上げ材が同じなので、他のローコスト住宅会社と差別化出来ず、価格競争になっている特徴があります。それに加えて、断熱気密の温熱性能面もほどほどであれば、確実に競合しやすいローコスト住宅になります。

 

しかし、外観や仕上げはローコスト住宅に見えて、実は差別化されている住宅もありますので、注意が必要です。超高断熱高気密で、非常に断熱気密の部材と施工に拘っており、仕上げ材までは、お金の廻らないパターンの住宅もあります。このような住宅は、デザインや建材の持続可能性の面では良くないですが、住み心地や健康面が、すごく良い住宅として差別化され、一部の施主に支持されています。

 

中古住宅取得+リフォームという選択

今まで書いたように、ローコスト住宅を造っている会社は倒産しやすいです。

 

土地を買ってローコスト住宅を建てるくらいの予算があるのなら、中古住宅取得+リフォームという選択をするほう良い場合も多いです。

 

当社に中古住宅取得+リフォームを依頼される方は、最初からローコスト住宅の新築は眼中になく、「新築の新しい感じが嫌だから」「立地にこだわると、中古住宅がお得」という理由で、中古住宅取得+リフォームという選択をしています。

 

よかったら施工例をご覧ください。

 

ウィルホームさんとランドピアホーム(テール)との関係はどうなのか?

1990年代の終わりに、ランドピアホームさん(会社名テール)というローコスト住宅会社が、茨城、栃木、群馬で数多くの住宅を建てていました。かなり派手に営業していましたが、ローコスト住宅会社の宿命で倒産しました。

 

そのテールの社長の苗字が染谷さんで、名前を伏せて設立したのがウィルホームさんだという噂がありました。ウィルホームの創業社長の名前は確か、染谷さんで同姓です。同一人物なら、得意のローコスト戦法で2つの会社を倒産させたことになります。

 

営業地域も一緒なので、関係があるとにらんでいます。知ってる方がいらっしゃいましたら、こっそり教えてくださいwww。

    • yoshidacraft

      同じ染谷さんでも別人でしたか。
      当時は、同一人物ではないかと、業界の一部で噂になっていました。

      返信
  1. Apple

    その染谷は茨城県西部のガス屋の婿でセンチュリーホームの水道工事の下請けでやっていて、その時に赤尾杉と出会いウィルホームが始まった。その後染谷は外人の女と不倫関係になり、染谷家から出された。

    返信
    • yoshidacraft

      そうなのですね。やっぱり、テール(ランドピアホームの染谷さん)×赤尾杉さん=ウィルホームなのですね。
      染谷さんと赤尾杉さんは関係があったということですね。

      返信
  2. 匿名

    ランドピアホームの染谷とは別人の染谷です。ウィルホームの染野は、建築とかは何も知らない素人でお金だけ出資した人間にすぎない。あとは個人的なトラブルでウィルホームを辞任したところは合ってます。

    返信

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