建築いろいろ, 美容室TROOP店舗併用3階建て(宇都宮市).

troop杉窓枠

施工中の木造3階建て美容室併用住宅TROOP。窓枠は杉

 

troop窓枠

杉窓枠。アップにするとこんな感じ

造作材をスプルスから杉に変えました

造作材(ドア枠、窓枠、巾木)をスプルスから杉に変えました。今まで室内の造作材は「スプルス」という外国産の無垢材を好んで使ってきました。スプルスを好んで使ってきた理由は、とてもプレーンな材料であったから。癖がない柾目で、かつ無垢材の温かさを感じられる木材だったからです。今後は基本的に使わないので過去形。現在建築中のTROOP以降は、基本的に造作材は、杉を使おうと思っています。造作材を杉に変える理由は、スプルスの値段があがったこと。また、私も年齢からか、日本的な材料が好きになって来ました。だから自然な流れかもしれません。栃木県で取れた杉です。地産地消で地元の木材を使うということになります。

 

今は日本的な杉に魅力を感じる

以前は、杉の板目の癖が強く感じてしまい、何となく嫌だったのです。現在は全く、そんな感じがしません。むしろ好きです。不思議なことですが、雑誌で取り上げられている住宅で杉の造作材を見たり、同業者が使っている実物を見たりしたので違和感が無くなり、逆に良いと思うようになったのだと思います。木材の板目と柾目の違いは以下の写真が分かりやすいです。

板目と柾目の違い

出典

 

日本の無垢造作材の歴史は外国産材の歴史だったと思う

写真は主に流通している造作材。造作材.comさんからお借りしました。流通している値段の違いが分かりやすく、ほとんどが外国産材だと思います。

無垢造作材価格

スプルスは高く、杉は安いことが分かる。ほとんどが外国産材

 

現在、流通している無垢の造作材は、外国産材であるツガやスプルスが多いと思います。理由は、プレーンな材料で和にも洋にも合う材料だからです。それ以前に多かった造作材は、ラワンとアガチス。これも外国産材です。昔から無垢の造作材は外国産材が当たり前でした。昔から造作材は外国産材が使われてきたことが、杉や檜等、日本の身近な木材が、あまり使われてこなかった理由かもしれません。スプルスが高くて使えないし、昔のように良い材料が手に入りにくくなっているので、手に入りやすい地元の杉にしている造り手も増えている気がします。

 

造作材として使われてきた外国産材4選

以下4種類の木材の写真は、私が知る限り今まで広く流通し、よく使われてきた無垢造作材。全て外国産材。微妙な目や色の違いがわかりますか?

 

栂

栂(つが):癖の少ない材料。スプルスと似ている。どんな床材とも合う。スプルスより白い印象。

スプルス

スプルス:これまた癖のない材料。どんな床材とも合う。

ラワン

ラワン:独特の模様あり。非常に塗料を吸う木材でスプルスの2~3倍程度のオイルステインが必要。吉村順三先生がよく使った枠材として有名。

写真出典

アガチス

アガチス:赤味の木材で目立つ枠材。油気があり、塗装がしやすい印象。

写真出典

 

住宅関係者の使うプレーンという言葉の意味

プレーンな感じでしょ?という建築家ここで少し寄り道。住宅関係者、特に専業の設計者等は、「プレーンな感じ」とか「プレーンな素材」とか、「プレーン」という言葉をよく使います。知らず知らずのうちに私も使うようになっていましたが、普通の人は、「プレーンヨーグルト」と「プレーンオムレツ」くらいしかプレーンという言葉は使わなさそうです。住宅のプロからプレーンな感じと言われたら、意味も分からないのに聞き返せず、うなづいてしまう気の弱い方も居るかもしれません。ネットの辞書で「プレーン」【plain】の意味を調べておきましょう。簡素なさま。あっさりしたさま。と出てきます。 注文住宅関連で、「プレーンな」という言葉が出てきたら、「癖が無い、強く主張しない状態」だと思っていたら良いと思います。

 

 

 

  1. 山石寸木

    うーん、材料の区別と日本での使用の歴史が詳しく紹介されていて感心しました。これで、某大学建築学科やっと合格生とうたっていた吉田クラフト瓦版の記事は本当だったの?いずれにせよ、部材材料の特性と価格が勉強できてためになりました。山石寸木 2015-9-6 午後9時半

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    • yoshidacraft

      コメントありがとうございます。瓦版読んで頂いているということは、ご近所ですかね?何がございましたら、仕事依頼してください。(笑)ただし私、大学は文系です。建築学科ではありません。建築の専門学校行きなおしました。プロフはこちら

      返信

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