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間取りの方程式

狭小敷地や住宅密集地で延床面積30坪以下くらいの、小さな注文住宅を建てる予定の方には、特におススメの本です。狭小住宅、狭小敷地で行われている定番の設計手法を文章、イラスト、写真を使い素人にも分かりやすく書いています。とても具体的で実際の設計に使えるものばかりです。これから家を建てる素人の方に、特に参考になると思われる箇所を抜粋します。

 

住まいの配置で1番先なのは駐車場

敷地に対する配置で1番先に行うのは、駐車場だということがハッキリと書いてあります。

車を出し入れする場所である駐車場は、道路と接する場所に配置するのが普通であり、車を出し入れしやすい位置でないと困ります。ですから、駐車場が最初に決まり、次に庭木、家屋は最後なのです。

 

玄関と階段はセットで真ん中に

玄関と階段をセットで考えて、できるだけ家屋の真ん中に配置できれば、どの部屋にも最短距離で行けて、廊下が短くなります。廊下が短いということは、同じ面積の家なら部屋が広くなるという事です。特に小さな家を建てる場合は、狭い空間を有効活用すべきなので、出来るだけ玄関と階段はセットで考えましょう。

 

トイレの配置の「やってはいけない」

玄関を入って直ぐの見える場所にトイレを造ると、お客さんと鉢合わせしてしまう。リビングやダイニングの隣にトイレを造ると、お互いが気まずい。寝室から遠いトイレは、夜中に行くのが億劫になるし、年老いて病気をすると増々大変になります。トイレは寝室から近い位置が良いです。寝室の上にトイレを造ると、排水音で目が覚めてしまうことがあります。このような配置の場合は、排水管を防音仕様にするのは必須です。

 

水栓は給湯器の近くに

給湯器からお風呂までの距離が長いと、冬は裸のまま、お湯が出るまで待つことになります。

風邪をひいてしまう可能性もありますから、水廻りは、まとめて配置して給湯器の近くがベストです。

 

隣の家から、自分の家をどれだけ離すか?

隣の家から50㎝しか離せない場合はどうなのか?75㎝、1m、1.5mの場合、それぞれについて、どれだけ離すと何が出来るか?具体例が掲載されています。これは具体的!

 

1つだけ違和感

狭小敷地に建てられた小さな家のせいもあるかと思いますが、掲載されている建物の写真は、屋根の軒がほとんど出ていません。外壁の耐久性を上げるには、屋根の軒を出して外壁になるべく雨水に当てないことが大切。と私は考えているので、1つだけこの点に違和感がありました。

 

屋根に勾配を取り、軒をなるべく出す

 

本屋に多数ある間取り本は、敷地が違うと使えません。それよりも、設計手法が分かりやすく書いてある「間取りの方程式」をおススメします。私は、宇都宮市の中心市街地の狭小敷地で、小さな家を建てることが多いので、水飲み鳥のように頷きながら読みました。水飲み鳥

 

同じシリーズの元祖である「住まいの解剖図鑑」も合わせて読むと勉強になります。

  1. 飯塚 豊

    著者の飯塚です。吉田さんのブログはフェイスブック経由などでよく拝見してるのですが、今まで気が付きませんでした。ご紹介ありがとうございます。

    私の設計する住宅は都心部の狭小地がほとんどなので、採光など考えると軒を出せないケースが多いのですが(また、私どもは標準的に野地を二重にして、剛床+屋根通気を確保してるのですが、充填断熱の場合、通気垂木のせいをケチってしまい、軒を出しにくいというのもありますが)、敷地広ければ吉田さんおっしゃるように、軒ありを標準解とするほうが良いですね。

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    • yoshidacraft

      飯塚さん、コメントありがとうございます。素人が読んでもプロが読んでも、イラストと写真により、とても分かりやすくまとめられているので、著書、売れているんだろうなーと勝手に想像しています。ちなみに、私のお客さんがこのブログ経由で1冊買いました。

      今、軒ゼロ住宅を初めて施工しています。軒が無いだけで、結構思いがけないことがアレコレあるんだなと、建築は深いなと思いながら仕事しています。

      返信

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