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涙目先日のネット記事 窓ガラスフィルム「断熱効果に根拠なし」 措置命令へは、断熱性能に疑惑のある断熱窓ガラスフィルムが東京大学、東京芸術大学、経済産業省、国立公文書館、東京高等裁判所、様々な大手企業で使用されていたという記事でした。頭の良い人たちが多数在籍する組織が騙され(今の段階では疑惑)、ネットで笑いものになり涙目の模様です。断熱窓ガラスフィルムは、住宅でお父さんがDIYで貼る程度のもので、東大で貼っちゃダメなんだということを書きたいと思います。

 

疑惑の商品を製造しているのは、東京・文京区のフィルム製造メーカー「翠光トップライン」で、断熱フィルムの名前は、「シーグフィルム」という名前の商品です。窓ガラスに直接フィルムを貼り、空気層がないので透明なガラスはそのまま変わらず、断熱性能も高いというウリだったようです。断熱性が高く、透明度が以前と同じだと、ホテルや旅館等も採用します。住宅の窓で断熱性を上げるのは内窓が主流ですが、住宅以外の大きな窓に内窓を付けるのは寸法、美観、施工性の点から現実的ではなく、簡単に施工でき性能も高そうだということでシーグフィルムが採用になったのだと思います。また東大や公官庁で大規模に採用されている商品なら安全安心だということで、各企業も採用したのだと想像できます。

 

翠光トップラインは、窓に貼るだけで「冷暖房効率が30%から40%アップ」と高い断熱効果を強調して販売していました。しかし、消費者庁がメーカー側に説明を求めたところ、この断熱効果の十分な根拠が示されなかったということで、消費者庁が景品表示法違反で措置命令を出す方針を固めたことがわかりました。

 

ホームページによりますと、経済産業省や国立公文書館などの官公庁や公共機関、さらに東京高等裁判所に7500平方メートルも納入しています。しかし、メーカーが宣伝する「断熱効果」に消費者庁が待ったをかけたのです。

 

1平方メートルあたりの価格が工事費込みで1万5000円なので東京高等裁判所の場合、この断熱性能が無いと言われている疑惑の断熱フィルムに1億1千250万円を支払ったわけです。7500平方メートル×15,000円=1億1千250万円

 

住宅建築業界で「窓ガラスフィルム」というと、室内を見えないようにする「目隠し」や、ガラスが割れた時に飛び散らないようにする「飛散防止」の目的で使用されることが一般的です。窓の断熱目的で窓ガラスフィルムをプロが施工することは、ほぼ無いと思われます。断熱目的なら、既存窓に内窓を付けるか、高性能ガラスに交換するのが普通です。長持ちして性能も確保されるので一番コスパが良いですから。

 

「窓ガラスフィルム断熱」というと、一般のお客さんが、プチプチ梱包材(気泡緩衝材)を自分で、窓ガラスの内側から貼っているというイメージでした。これは空気層が出来るので一定の断熱効果はあります。実際に窓ガラスの内側に空気層を造り断熱する商品もあり、二トムズアイリスオーヤマは、窓ガラス断熱材として商品化しています。

 

プチプチ窓ガラス断熱材出典:気泡緩衝材/プチプチ

 

 

ただし、空気層を作ると窓ガラスが透明ではなくなってしまうこと、剥がれやすいこと、また素人でも施工できることから、建築のプロがプチプチ窓ガラスフィルムを施工するのは稀だと思います。プロが施工するなら、長く性能が続く内窓が最も一般的です。

 

Googleで「断熱窓ガラスフィルム」で検索すると、約 1,400,000 件(ひゃくよんじゅうまんけん)ヒットます。窓からの冷気に寒さを感じたり、結露で困っている人は、個人、法人、公官庁問わず、思いのほか多いということが今回の涙目記事から分かりました。

 

今、省エネ住宅ポイントをやっているので、お得に内窓を付けることが出来ます。住宅の既存窓の断熱リフォームには、断熱窓ガラスフィルムでなく、内窓をお勧めする次第です。

 

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