2015-02-05
インテリア・家具・収納

ダイニングテーブルの「輪染み」からオイルステイン塗装とウレタン塗装のメリットとデメリットを考える

新築やリフォームをすると、お客さんからダイニングテーブルや椅子等の家具購入の相談を受けることがあります。当社では、床材はパイン、杉、ナラ等の無垢フローリングを使い、室内の建具(ドア)も造るので、ダイニングテーブルも無垢材のテーブルが合います。無垢フローリングも造作建具も塗装の種類は、浸透性塗料であるオイルステインを塗ることが殆どです。床やドアにオイルステインを使う理由は、自然な風合いに仕上がること、素人でも塗れること。塗装を自分でやればその分は安くなります。逆に膜を作るウレタン塗装は、テカテカ光ってしまい自然な雰囲気の室内にならないこと、またウレタン塗装はプロしか塗れない為、塗装の値段も高くなります。 ショールームダイニングテーブルショールームのダイニングテーブルはウレタン塗装。ズボラな私。

ダイニングテーブルの塗装だけはウレタン塗装が良いと思う理由

ただし、ズボラな私は、自分の家でもショールームでも無垢のダイニングテーブルだけは、オイルステイン仕上げでなくウレタン塗装のものを使っています。オイルステイン塗装のテーブルの上に水滴の付いたコップを置くと、ほぼ100%「輪染み」になるからです。オイルステイン仕上げのテーブルで「輪染み」にならないようにするには、ランチョンマットかコースターを敷いてからコップを置くしかありません。私はそれが面倒でダメなのです。 ランチョンマットを敷くことは面倒で考えられないので、水滴の付いたコップを置いても「輪染み」にならないウレタン塗装のものを使っています。テーブルの相談を受けた際も使い勝手の点から、ウレタン塗装したテーブルが良いんじゃないかとアドバイスします。ただし、ウレタン塗装のデメリットもあるので下記を見てください。輪染み輪染み写真出典http://iemo.jp/19480

ウレタン塗装のメリットとデメリット

ダイニングテーブルをウレタン塗装した場合のメリットは、水滴の付いたコップを置いても「輪染み」にならないこと。水ぶきが出来ること。ウレタン塗装のデメリットは、熱い鍋や茶碗等をそのまま置くと、白く変色します。また、ウレタン塗装も劣化するので10年~20年に1度程度は塗り直す必要があること。ウレタン塗装は素人では塗れないのでプロに依頼する必要があること。また、ひっかき傷は、プロが全体を塗り直さないと直りません。オイルステインよりはテカテカの見た目になることもデメリットかもしれません。

オイルステイン塗装のメリットとデメリット

ダイニングテーブルをオイルステイン塗装した場合のメリットは、手ざわりがしっとりとした感じで良いこと、見た目も自然なこと。自分で塗装のメンテナンスができること。「輪染み」になった場合もサンドペーパーで擦り、オイルを塗れば目立たなくなります。デメリットは「輪染み」になること、水ぶきできないこと。乾拭きか固く絞った雑巾で拭くことになります。

塗装の種類はライフスタイルと好みで選ぶ

どちらの塗装も一長一短があるので、ダイニングテーブルをオイルステイン塗装にするかウレタン塗装は、ライフスタイルと好みで選ぶのが良いかと思います。

ダイニングテーブルの「輪染み」がマヨネーズで落とせる?

マヨネーズiemo(イエモ)で1月28日(水)~2月3日(火)に最も読まれた記事は、木のテーブルについた「輪染み」が、まさかの食材で落とせるらしい!ダイニングテーブルの「輪染み」がマヨネーズで落とせるということが書いてあります。「輪染み マヨネーズ」で検索すると、3600件ヒットします。マヨネーズの油によって輪ジミの白が目立たなくなるし、酢によってシミが取れてくる。とのこと。ホントかなあ。実験写真がないようです。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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