パッシブデザイン, 建築いろいろ, 高断熱高気密省エネ住宅.

太陽光パネルを付けてはいけない8つの理由を書きます。廻りを見ても、屋根に太陽光パネルを付けているお宅は多いし、知り合いが新築やリフォームをして太陽光パネルを載せたなんて聞くと、自分の家も太陽光パネルを載せなきゃ損だと考えてしまうかもしれません。しかし、ご安心ください。詳しくは後述しますが、お近くにある太陽光パネルが載っている家は、「太陽光パネルを載せるより先にやるべき大切なこと」があるのに、それらを考えずに太陽光パネルを載せてしまっています。要するに、現在太陽光パネルの載っている殆どの家は、長い目で見て効率的ではない可能性が高い住宅になっています。太陽光パネルの設置は、余力があった場合のみ、一番最後に行うのが効率的です。その理由を書きたいと思います。 太陽光パネル

省エネには3つの手法があり、一番最後に行う手法が太陽光パネル

そもそも、省エネには、「断熱」「高効率機器設置」「創エネ機器設置」という3つの手法があります。「断熱」は冬の寒さと夏の暑さを防ぐ手法。「高効率機器設置」はエコキュートやエコジョーズ等の給湯器に代表される省エネ機器の設置。「創エネ機器設置」は、太陽光パネル等の電気をつくる創エネ機器の設置です。   消費者は、この3つの省エネ手法を「何となく同じようなもの」として捉えていて、中でも一番「太陽光パネル」を、なんとなく「主たる省エネ」として認識しているのだと思います。しかし「太陽光パネル」が省エネにとって一番効果的というのは間違っています。省エネの優先順位は、「断熱」「高効率機器設置」「創エネ機器設置」の順番です。太陽光パネルの設置は、余力があったら一番最後に行うのが効率的です。次は、太陽光パネルの設置を最初に考えてはいけない理由を書きます。

太陽光パネルの設置を最初に考えてはいけない理由

「断熱」以外の「高効率機器」と太陽光パネルに代表される「創エネ機器」は、家電と同じで、10年程度で壊れて交換が必要になることが多いです。   数万円で買える掃除機や洗濯機や電子レンジでさえ、同時期に壊れて買い替えが必要になると、大変な出費になります。それに加えて太陽光パネルやエコキュート等の「省エネ機器」も同じように10年前後で交換の時期が訪れます。だから、「省エネの為」という名目で省エネ機械設備を多く設置するのは、交換費用や修理費用が掛かりますから、本末転倒なのです。

スマートハウスも家電量販店リフォームも省エネ面で疑問

HEMS(ヘムズ)を利用したスマートハウスも、家電や設備機器を情報化配線等で接続し最適制御を行う家です。家電や設備機器は10年前後で壊れて交換の時期が訪れますから、スマートハウスも省エネになるかは大いに疑問ですし、機器類交換を含めた生涯トータルコストは、逆に上がってしまうのではないかと考えてしまいます。少なくとも10年前後で機器類を交換廃棄するのはエコとは呼べないのではないかと思います。

ヤマダ電機に代表される家電量販店も住宅業界に進出し、リフォームや新築を行っていますが、進出理由が家電と省エネ機器を10年ごとにより多く売る為です。上記したように、機器類をなるべく少なくするのが、お金が掛からない省エネな家づくりなのは間違いありません。それに反して、10年ごとに壊れる家電と省エネ機器を売っている家電量販店が家づくりをするのが、とても違和感があるのが理解できるのではないでしょうか? より多くの機器類を買わせて、それらが10年ごとに壊れなければ、彼らは商売になりません。

太陽光発電は値段が高い

太陽光パネルの設置には、一般に、百数十万〜200万円ほどの費用が掛かります。 国や地方自治体からの補助金が出たり、金利が優遇されたローンを利用できたりもしますが、資金計画についてはよく検討する必要があります。「それより断熱でしょ」という話です。

太陽光パネルは天候が悪いと発電しません

太陽光パネルを屋根に載せると、とにかくお得だと期待しがちですが、天候が悪い日は ほとんど発電しません。曇りの日 50%~10%、雨の日 20%~5%と言われています。 当然ですが日が沈んだ夜間は発電しません。

断熱が太陽光パネルより重要な理由

以上のことを考えると、住宅の省エネルギー化には、太陽光パネル等の機器類の依存度をなるべく下げるのが重要であるという事が分かると思います。太陽光パネル等の機器類の依存度を下げる理由は、何度も書いていますが定期的に壊れて交換が必要になるからです。   「断熱」が最重要な理由は2つあります。1つは断熱性能が高いと、住まいで必要となる消費エネルギーが減らせること。2つ目は、「断熱」は、機器類のように10年ごとに壊れないこと。家がある限り半永久的で故障もしない。メンテナンスも必要ありません。ちなみに窓の性能を上げるのも断熱です。リフォームで内窓を付けたり、新築で樹脂のトリプルサッシや木製のトリプルサッシにするのも断熱です。

どこまで断熱したら、太陽光パネルを載せて良いのか?

省エネ手法の優先順位は、「断熱」「高効率機器設置」「太陽光パネル(創エネ機器設置)」の順番という事が分かりました。新築でもリフォームでも、住宅を省エネ化する場合は、太陽光パネルの設置は最後に、余力があったら行うのが一番お得なのです。   では、どこまで断熱したら、太陽光パネルを載せて良いのか?   住宅の断熱性・気密性について長年研究を続けている近畿大学建築学部の学部長・岩前篤教授によると、Q値1.9以下になってようやく太陽光パネルの設置を考えるのが良いのではないかとのことです。別の専門家の意見では、Q値1以下の断熱性能の家になって初めて、太陽光パネルの設置を考えたらどうかという意見もあります。

多くの場合、スマートハウスの断熱性能はQ値2.7という次世代省エネ基準レベル(本州・四国・九州の大部分であるIV地域・V地域)を前提にしています。ですが、Q値1.9程度までの断熱性能の向上は技術的にさほど難しいわけでなく、せめてそこまでは機器・設備の導入を考える以前に実施すべきでしょう。   出典 断熱住宅.com  

多くのハウスメーカーや工務店は、スマートハウスの断熱性能レベルであるという次世代省エネ基準程度で太陽光パネルを載せてしまっている。しかし、それは非効率で Q値1.9程度以下にしてから太陽光パネルを載せたるかを、検討すべきという事なのだと思います。 非常に現実的数値で説得力がありますが、現在、宇都宮市の新築住宅で、太陽光パネルを載せている家は、ほとんどQ値2.7程度です。本当は太陽光パネルを載せてはいけない家(太陽光パネルを載せる以前にもっと断熱性能をあげるべき家)に太陽光パネルが載っているということなのです。愕然でしょ!

動画「3分で分かる!太陽光パネルをつけちゃダメな理由」

最後に、省エネ住宅を造る上で、太陽光パネルは優先順位が低い理由が動画になっていますので見てみましょう。天候が悪いと太陽光パネルは発電しない理由が写真になっています。言われてみればそうですが、写真を見るとより分かりやすいです。

 

太陽光パネルを載せちゃいけない8つの理由!

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