2009-08-10
本・映画

天国と地獄

図書館でクロサワの映画を借りて見ました。
作品は「天国と地獄」
誘拐、高度成長期、7cmの吉田かばん、電車トリック
人違い、刑事が追い詰める、豪邸と貧邸、
電車内でのスピード感、麻薬、薬中毒、会社、
乗っ取り、不幸が重なること、恨み、
犬のような捜査、格差、医者の犯行、等々。
様々な要素が脚本で上手くまとめられて、
見る度に新しい発見のある大好きな映画。
役者では、主人公の三船敏郎はもちろん、
片腕役の三橋達也と犯人役の山崎努がすばらしい。
最後。山崎努が暮らしていた自分のボロアパートと
三船の住む豪邸を対比させ、
「夏暑く、冬寒いこの部屋では眠れない。
あんたの(三船の住む)クーラーの効いた部屋が
うらやましかった」
と理由の1つを述べています。
住宅屋の私としては、とても印象に残る言葉。
この作品は、1963年に作られています。
犯人は研修医で仕事をしていますが、
最近のアキバ事件などを連想させます。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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コメント
紅春1970【3】

見たことはありませんが、この話を見ているだけで かっこいい雰囲気だなと感じられますね

2009年08月11日
ヨシダクラフト

紅春1970【3】さん 学生の頃は、クロサワ映画をみてもピンと来なかった のですが、最近、見直したら、やっぱりいいですね。 >見たことはありませんが、この話を見ているだけで >かっこいい雰囲気だなと感じられますね

2009年08月11日