SH-house(宇都宮市), 高断熱高気密省エネ住宅.

SH-houseでは、施主が化学物質過敏症気味ということで、仕様を決める前に、室内で使う自然塗料と接着剤のサンプルを準備して、匂いを嗅いで頂いた。

 

実は私も、住宅建築業界に入ったころ「塗料や防蟻材」の匂いで気持ちが悪くなってしまい、寝込んだ経験が2度あります。

 

1度目はサラリーマンとして住宅業界に入ったばかりの25年程前、室内の布クロスに塗っていた化学系塗料の匂いで、目まいと吐き気で気持ちが悪くなってしまい、近くに借りていた現場事務所のマンションで寝込み、なんとか帰宅できた記憶がある。慣れだと思うが、平気な顔で何時間も作業していた塗装職人は、鉄人だと思ったww。

 

2度目は家業を継いでから。ウッドデッキの下地木材に、白蟻スーパーというオレンジ色の防蟻材を自分で塗ったことがあったが、吐き気と目まいで半日起き上がれませんでした。目がチカチカしてしまい大変でした。

 

どちらの薬剤(塗料)も自然素材系ではなく、化学物質系薬剤でした。

 

当社の施主には、軽い化学物質過敏症気味の方は珍しくありません。多分他社も一緒だと思います。

 

そのような経験をしたので、15年程前から室内塗料と防蟻材は基本的に自然素材系にしようと決めました。

 

新築及びリフォーム(リノぺーション)をする場合、室内塗料と防蟻材は自然素材系にしたほうが値段は高くなりますが、気分が悪くなる可能性が低く身体にやさしいと思います。

 

かつ、今回初めて、より施主に安心してもらうため、接着剤のサンプルを用意して、匂いを嗅いでもらいました。

 

今までも、塗料のサンプルは色見本ということで作っていましたが、匂いを嗅いでもらうという趣旨の、塗料と接着剤のサンプルは初めて作りました。

 

長年建築業界にいる造り手は、私も含めて徐々に化学物資に耐性が出来て、建材はもちろん塗料や接着剤の匂いにもかなり鈍感になるので、施主の立場で考えることが難しくなっていると思います。

 

今日のブログは、具体的にどのような見本を作ったのかを書いてみます。

 

室内の木部の自然塗料は、オスモに決めてメーカーにサンプルを作ってもらった

オスモカラーさんに造ってもらった色見本兼匂い見本

 

1年半前から室内の木部塗料は基本的にオスモカラーにしました。変更した理由は、高齢化により塗装職人が変わったから。

 

新しく付き合うようになった塗装職人から、「自然塗料はオスモが塗りやすいから、オスモにしてください」と言われてオスモに変えました。

 

それまでに使っていたリボス等の自然塗料と仕上がりは変わらない様子ですが、職人が使いやすいのは重要な選択要素です。品質が同じくらいなら、材料は職人が慣れているモノが良いのです。

 

またオスモの営業マンは、親身になって相談に乗ってくれるので付き合いやすい。

 

例えば、室内で使う予定の木材を用意すれば、無料で見本を作ってくれますし、木材を指定しないなら、オスモさんで持っている在庫の木材に色を塗って送ってくれます。

 

地域の塗料材料店を、住宅会社に紹介することにも積極的。

 

木造住宅の室内で使う接着剤のサンプルを作ってみた

接着材の見本

 

今回、有名接着剤メーカーのコニシボンドさんに、接着剤のサンプルを依頼してみましたが、断られました。

 

塗料メーカーは無料でサンプルを作ってくれますが、接着剤メーカーはサンプルを作ってくれないので、在庫の無いものは、接着剤を買ってサンプルを作る必要があります。

 

接着剤メーカーも、自然塗料メーカーのように無料サンプルを作ったほうが、造り手はもちろん、住まい手も積極的に接着剤を選択できます。

 

想像するに、接着剤メーカーが無料サンプルを作らない理由は、自然塗料と比べて一般的に接着剤の単価が安いのと、メンドクサイことに関わりたくないからだと思います。

 

住宅会社が接着剤のサンプルを作る場合、接着剤の中には一度封を切ると固まってしまい、廃棄するしかないモノもありますから、無料というわけにはいかない上に、もったいないかもしれません。

 

しかし施主の立場からすると、接着剤を1本処分することになってもサンプルを作ってもらい、事前に匂いを嗅いでおいだほうが安心できると思います。

 

今回作った接着剤のサンプルは、この5種類

1.設備業者が使う「塩ビパイプ同士を繋ぐ接着剤」。在庫あり。

2.大工が使う、床下地の合板と大引き及び、合板とフローリングを接着する「根太ボンド」。在庫あり。

3.大工が使う、基礎断熱に使う押出法ポリスチレンフォーム断熱材とコンクリートを接着する「ボンドMPX-1」。珍しい接着剤で在庫無しのため1本買いました。

4.大工が使う、木工用ボンド。いわゆる白ボンド。このボンドが一番頻繁に使われます。在庫あり。

5.造作キッチンの業者が使うかもしれない「速乾ボンド」。無いので今回は家具屋さんに用意してもらった。

 

室内で使う接着剤は、ザックリこの5種類です。

 

ヤフオクで1万円以上の値段が付いていた本が復刻しました。日本マクドナルドを作った「銀座のユダヤ人」、藤田田。今ならありえないドギツイ表現もそのまま復刻されており、めっちゃ面白いです。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士

栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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