リフォーム.

子供部屋の間仕切り壁完成。既存の床と壁が垂直なため、べニアにも目違いがなく綺麗。床はカーペット

 

4/16(火)、小山市粟宮のあるお宅に大工2人と一緒に、子供部屋の間仕切り壁を造りに行ってきました。

 

このお宅の間仕切り壁の特徴は3つ。

 

  1. 既存の壁と天井に下地が入って無くて、いつもの方法では間仕切り壁が取り付けられなかったこと。
  2. 間仕切りを造る、子供部屋の床がカーペットであること。
  3. 室内の床と壁の「垂直と水平の精度」が極めて高く、早く綺麗にシナべニアが貼れたこと

 

でした。

 

通常、私の造る子供部屋の間仕切り壁は、子供が独立した後で取り外せるものとして造りますが、今回は、既存の壁と天井に下地が無かったため、ボンドで固定して取り外せない壁として造りました。

 

また、今まで間仕切り壁を造った10軒のお宅の床はフローリングだったのですが、今回のお宅は固定されたカーペット敷でした。

 

さらに今回のお宅は、壁と床の、垂直と水平の精度が高くて驚きました。このお宅を入れて11軒、大手ハウスメーカーや地域工務店の造った家に間仕切り壁を建ててきましたが、一番精度が高かったです。

 

大手ハウスメーカーの建てた家と、地域工務店の建てた家の、垂直水平の精度に違いがあるのか?という話もしたいと思います。

 

間仕切り壁を造る場合の流れ

子供部屋の間仕切り壁を造る場合、webの問い合わせ欄から、子供部屋の間仕切り壁の「幅と高さ」を教えてもらい、見積をメールで返信します。

 

その見積金額で良ければ、施工前に1度現地調査に伺います。現調する理由は、子供部屋の実測、材料の搬入経路、作業できる場所の確認するためで、15分くらいで終わります。

 

現地調査後、余分に掛る工事や材料が無ければ、最初に提出した見積金額で確定し、工事日を決めます。

 

子供部屋の間仕切り壁工事は、朝8時15分くらいから初めて、午後3時までには終わることが多いです。

 

小学生のお子さんが学校から帰ってくると、朝は無かった間仕切り壁が出来上がっており、「大変喜ぶという段取り」です。

 

次にこのお宅の、子供部屋の間仕切り壁工事が始まるまでを書きます。

 

既存の壁と天井に下地木材が入っていなかった

 

最初に、webから問い合わせ頂いた段階で、床がカーペットだということは分かっており、カーペットに木材を留める為のビスを打つことは施主も了承していました。

 

ただし現地調査に伺った時に、間仕切り壁と取り合う既存壁を叩いて確認したところ、どうやら設置したい場所に下地木材が無いことが分かりました。

 

建築家が詳細に書いた図面には間柱が載っておらず、間仕切り壁と直行する既存壁は、柱間1000mmという特殊な寸法になっていたので、通常木材が入っている位置に、柱も間柱も入っていなかったのです。

 

子供部屋を家具で間仕切るのが現実的でない3つの理由

その理由は、設計時には子供部屋の間仕切りを、家具で行うように考えていたからです。新築時の図面にも家具で仕切るように点線が引いてありました。

 

しかし、子供部屋の間仕切りを家具で行うのは、一見良いように感じますが、実は全く現実的ではないのです。

 

もう1度、その理由をご説明しましょう。

 

  1. 1つ目の理由は、既製品の家具で、子供部屋の間仕切り壁の替わりになるようなものは皆無だからです。近いものがあったとしても、隙間が空いてしまうので、その隙間が子供にとってストレスになり、実際は使えません。
  2. 2つ目の理由は、その家具をオーダーで造るとなると、多額の費用が掛かること。
  3. 3つ目は、多額の費用を出してピッタリの間仕切り家具をオーダーで造ったとしても、子供が独立した後に、撤去した家具の移動先が無いこと。

 

この3つの理由のため、子供部屋を家具で間仕切るのは現実的でないのです。

 

以前ブログに、子供部屋の間仕切り壁の種類と、それぞれの方法のメリットとデメリットについて書きました。

 

子供部屋を間仕切り壁で2つに分ける方法。後で1部屋に戻したいならシナべニアの造作壁リフォームがお勧め

 

施主が新築工事中の壁と天井の下地写真を送ってくれたので、下地の様子を確認できた

施主が新築時に撮った写真。赤く囲った部分に今回間仕切り壁を建てた。間仕切り壁造るなら天井下地方向も逆にする必要があった。

 

施主が、工事前に、新築工事中の下地木材の位置が分かる写真を、メールで送ってくれたので助かりました。

 

写真を見ると、間仕切り壁を造りたい位置に下地木材がなく、天井の下地木材も、新設する間仕切り壁と同方向に流れていますから、間仕切り壁は天井にも留められません。

 

天井の下地木材に、新設する間仕切り壁をビス留めするには、「新築時に天井の下地木材を、後から造る子供部屋の間仕切り壁と直行するように造っておく必要があります」

 

今回、下地木材が無いため、間仕切り壁はビス留めではなく、ボンドで接着することを施主に了承してもらい、工事することになりました。

 

壁と天井に下地が無い場合の子供部屋の間仕切り壁の造り方

ビスが効かないわけですから、倒れないようにボンドを使って間仕切り壁を造るのが安全です。

 

ボンドを使うと、撤去はできない間仕切り壁になります。

 

床にビスが効く場合は、壁か天井のどちらかにビスが効けば「後で撤去できる間仕切り壁」を、何とか造ることができます。

 

最初は通常と同じように、カーペット上に座彫りした間柱をビス留め

最初は、通常のように、床に間柱の建つ位置を座彫りした間柱を固定します。

取り付ける間柱の両サイドに両面テープを貼って、中央に根太ボンドを塗る。

ボンドの付いた間柱を、鉛筆で書いたラインに沿って注意しながら建ててビス留め。

次に下地木材の無い、天井と壁に「間柱に両面テープと根太ボンドを併用して」下地の無い石膏ボード面にビス留めします。

 

今回、両面テープはキッチンパネルを貼る時に使ったものを使用しました。ボンドも白ボンドよりも強い根太ボンドを使用しました。

 

べニア下地完成。この後はいつもと一緒。

材料は室内を傷つけないように、できるだ室内でなくベランダから上げる。

後は通常の施工法と一緒です。

 

大手ハウスメーカーが建てた家と、地域工務店の建てた家の、垂直水平の精度はどう違うのか?

子供部屋の間仕切り壁リフォームも、このお宅で11軒目となりました。

 

間仕切りを造った11軒の新築時の施工者の内訳は、地域工務店の家が9軒、大手ハウスメーカー2軒の合計11軒です。

 

ハウスメーカーの家は、セキスイハウスの木造住宅「シャーウッド」のお宅が1軒、同じくセキスイハウスの重量鉄骨造の住宅が1軒の計2軒でした。

 

既存の室内に、垂直水平のしっかりした9mm厚のシナ合板で間仕切り壁を造るわけですから、そのお宅の床が水平なのか、壁が垂直なのかが手に取るように分かるのです。

 

結論から言うと、大手ハウスメーカーであるセキスイハウスと地域工務店の建てた家の精度は変わりがありませんでした。

 

天井高さが2.4Mの場合、壁が天井付近で2~3mm程度倒れており、天井高さも、両端と中央でやはり2~3mm違うのが普通です。

 

中には、壁が6mm程度倒れているお宅もありました。

 

「倒れ」が酷い場合は、大工がべニアの小口を鉋(かんな)で微妙に削って納めます。倒れているほどべニアを多く削り、かつ削る枚数も多くなるので時間が掛ります。かつべニア同士に目違いが起こり、べニアのジョイントラインが綺麗に納まりません。

住宅の垂直・水平の精度が高くなる理由

このお宅の水平・垂直の精度は別格でした。この部屋の精度が高いと、他の部屋の垂直精度も高いです。

 

というのも、部屋の床と壁の垂直精度が高くなる一番の基本は、基礎天端のレベル(高さ)が限りなく水平だからです。土台という横架材が載る基礎の立ち上がりは、何か所もクランクしており、合計すると何十メートルにもなりますから、その高さが、1mmの狂いもなく限りなく均一だということは、奇跡に近いことなのです。

 

基礎高さが水平だと、その上に載る土台も水平になり、土台に接合される柱が垂直に立ち、室内の床と壁の垂直精度が高くなる仕組みです。

 

この県南の建築家が設計して、群馬の工務店が建てた住宅の精度は別格。べニアを削る必要が少ないので仕事が早く、間仕切り壁のべニア同士のジョイントも目違いなく綺麗に納まったのでした。

 

ちなみに、手前味噌ではありますが、この当社施工の1軒目→ローコストで解体しやすい子供部屋の間仕切り壁造り。も同じくらい精度が良かったです。

 

今まで行った、子供部屋をシナべニアの間仕切り壁で2つに仕切るリフォーム10軒のブログ

今まで行った、10軒の子供部屋の間仕切り壁リフォームの施工例ブログです。

 

間仕切り壁に断熱材をいれて防音性能を高めたもの。間仕切り壁をつくる位置にスイッチのあった事例。クランクのある間仕切り壁など、事例を多数紹介しています。

 

1軒目→ローコストで解体しやすい子供部屋の間仕切り壁造り。

 

2軒目→子供部屋を間仕切り壁で2つに分ける方法。後で1部屋に戻したいならシナべニアの造作壁リフォームがお勧め

 

3軒目→防音性のある子供部屋間仕切り壁は、子供部屋を2つに分けられて将来撤去するのも簡単です

 

4軒目→スイッチやコンセントがある場合の子供部屋の間仕切り壁の造り方。子供部屋の間仕切り壁の設置リフォームは、断熱内窓と一緒に工事すると、部屋が暖かくなり子供の勉強効率が上がりますよ 

 

5軒目→(5軒目)子供部屋の間仕切り壁の造り方。将来1部屋に戻すなら、シナベニアを使った間仕切り壁がおススメ!画鋲やビスも簡単に打てるので、受験生にも使い勝手良好

 

6軒目→子供部屋を2つに仕切るリフォーム「シナべニアで造る間仕切り壁」8つのメリット

 

7軒目→子供部屋をクランクのある間仕切り壁で、2つに仕切るリフォーム。子供部屋の間仕切り壁リフォーム事例

 

8軒目子供部屋の間仕切り壁は、子供が何年生くらいの時に造ることが多いのか?子供部屋を2つに分けるリフォームの間仕切り壁の、材料の種類と施工のコツを解説します

 

9軒目→子供部屋の取外しのできる間仕切り壁リフォーム、9軒目は小山市

 

10軒目→子供部屋を2つに分ける間仕切り壁リフォームの特徴を説明します。10軒目は芳賀町のお宅でした。

 

最近またエゴマオイルを飲み始めました。スプーンで1日2杯飲んでいますが美味しいです。この前、テレビでエゴマ油が放送された直後は1本1300円で売っており、ぽったくられましたが、元の値段に戻ったようです。

 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士

栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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