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栃木県産杉フローリング厚さ30mm

SH-houseでは、構造材とフローリングは杉を使います。

 

栃木県は、全国屈指の品質を誇る杉の産地だということは、何となく知っていたのですが、SH-houseで採用する杉フローリングを他県産と比較していて、品質が高い理由を知りました。

 

特に、杉の建材の中でも、栃木県の杉フローリングは、節(ふし)の無い無節(むぶし)や、上小節(じようこぶし)や小節(こぶし)と言われている、節少なめのハイグレードフローリングの産地として有名です。

 

栃木県の杉は、「丸太から直接切り出す無垢材」が主な製品であり、「合板」等の面材の生産は殆ど行われていないのが特徴。

 

要するに、栃木県は「無垢の杉材王国」なのです。

 

今日のブログは、「栃木県産のフローリングの品質が高い理由、他県のフローリングと何処がどう違うのか?」と、「県内の4つの杉の産地」をご紹介します。

 

杉フローリングの10年の経年変化、BEFORE&AFTER

新築直後のAさんのお宅。杉フローリングは、まだ白っぽい。このフローリングが10年経つと下の写真となる。

 

日光・鹿沼地域の杉のフローリング。節のほぼ無い上小節です。厚さ30mm、幅134mm、長さ3650mmの杉フローリング。

 

SH-houseではお客さんの希望で、鹿沼地域の杉フローリングを製材して採用します。製材所にもよると思いますが、フローリングの県内地域指定ができるのも、今回初めて知りました。八溝地域のフローリングも採用できます。

 

Aさんの宅の10年経った杉フローリング厚さ30mm。あめ色に変化した。この質感は合板フローリングには出せません。

 

こちらが、先日築10年点検で伺ったAさんのお宅の杉フローリング。色は全体的にあめ色になりました。施主のAさんも、とても気に入ってくれています。柔らかいフローリングなので、寝ころんでも気持ちイイ。

 

栃木県産の杉フローリングの品質が高い理由、他県の杉材とどう違うのか?

フローリングを購入している材木屋の専務曰く「栃木県より南の暖かい地域は、木の生育が良く、太く大きな丸太が早く取れるが、成長が早いため、木の断面が密実になりにくく、当然フローリングの断面も密実になりにくい。栃木県は適度に寒く、杉の発育にはベストバランス。」

 

「逆に、栃木県より北の雪の多い地域は、雪の重みで木が真っすぐに育ちにくい。したがって、長尺で目の良い木材が育ちにくい。また雪の重さで枝が折れやすいので、折れた部分から、幹に水がさすことにより発生する腐れがあったりするが、雪の少ない栃木県はそれが少ない。」

 

「要するに、栃木県は、杉が育つ上でベストバランスな気候である」とのこと。

 

積雪量が多い地域では、雪の重みの影響で樹木が真っ直ぐに育たないことがあります。気温や降雨量、土壌も樹木の生育に大きな影響を与えます。栃木県の積雪量の少なさ、適度な気温・降雨量、恵まれた土壌、そして細やかな森の手入れが、高品質な「とちぎ材」を生み出しているのです。

出典

 

栃木県産の杉の特徴をまとめると、①適度に寒いので、じっくりと密実な杉が生育。雪が少ないので、雪の重みで幹が曲がるようなことが無く真っすぐな木が育つ→②密実で長尺、木の目が均等で美しく、無節や上小節等の優良材が取れる→③役物が出やすい。という構図です。

※役物(やくもの)とは、節の少ない、仕上げ材として使う意匠材のこと。例えば化粧柱や鴨居など。

 

そのような理由があるので、栃木県産の杉フローリングは「節が少ない良材が多い」のです。ネット検索すると分かりますが、他県のフローリングは節が多め。栃木県産の杉フローリングは、節が少なく木目も綺麗な上に、値段も安めだと、他県の住宅会社にも多く採用されているようです。

栃木県内の4つの杉の産地をご紹介

これが栃木県内の杉の4つの産地です。

 

栃木県には日光・八溝・高原・県南の4つの林業地があり、主にスギ、ヒノキが育てられています。

1.日光林業地

日光市、鹿沼市の2市からなり、面積は約6万4千ヘクタール(県土面積の10分の1)という栃木県最大の林業地です。古くから人工造林が行われ、なかには樹齢300年以上の木もあります。江戸時代には、日光東照宮の建設のために多くの木材が使われました。また、川を利用して木材を運び、江戸市民の建築用材として利用されたことなどから、育成林業が盛んになったと言われています。

 

2.高原林業地

矢板市を中心に那須塩原市、塩谷町の2市1町からなり、面積は1万8千ヘクタールです。日光や八溝に比べると規模の小さい林業地で、戦後の植林地が多く若い木が多いことが特徴。ただし、大型の製材工場も多く、林業を営むには恵まれた環境です。

 

3.八溝林業地

大田原市および那須烏山市、那須町、那珂川町の2市2町からなり、面積は3万2千ヘクタールで、日光と並んで栃木県を代表する林業地です。江戸時代から人工造林が行われてきました。素性がよく強度もある「八溝杉」は、木材業界で最も評価される木材の一つです。

 

4.県南林業地

足利市、佐野市、旧岩舟町からなり、面積は3万3千ヘクタールです。東部の旧田沼町、旧葛生町は古くから木材の生産が行われており、地元産の良質な木材は「みかも材」としてブランド化されています。

出典

 

杉フローリングはどのような人に合うのか?

杉フローリングは柔らかく歩き心地の良い材料です。ですから、素足で室内を歩きたい人に向いています。

柔らかい材料なので、傷つきやすく凹みやすいという特徴があります。

 

当社のパインフローリングも秀逸

ショールームのパインフローリング。このパイン材も、非常に密実な断面で隙間の開きにくい、秀逸なパインです。

パインフローリングを使うことも多いです。当社ではパイン材にもこだわっており、もう10年以上1つのブランドの北欧のパイン材を使い続けています。スウェーデンで計画伐採された非常に目の詰まったパイン材で、Q1.0住宅のような超高断熱高気密住宅で使っても、隙間が開くことが少ないので安心して使えます。全くの無垢材ですが、多分床暖房にも使えるんじゃないでしょうか?

 

厚さ20mm、幅136mm、長さ3900mmのパインフローリング。

 

素足で歩くなら、杉フローリングがパインフローリングの2択です。

 

非常に密実なパイン材の断面。Q1.0住宅のような高性能住宅でも隙間が開きにくい。

この断面を見てください。非常に目が詰まっています。気温や湿度の変化等に対する、形状安定性は、杉フローリングより高いです。

 

杉材より少しだけ硬い材料で、値段は杉材より安いです。このフローリングもおススメです。

 

栃木県産の木材、杉材についてはこちらの「栃木県木材需要拡大協議会」のページを見て頂くのが分かり易い。

栃木県産の杉フローリング等のブランドも掲載されています。

 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士

栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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