建築いろいろ.

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給湯効率の良いエコキュート(ヒートポンプ式電気給湯器)にプラスして、屋根に載せた太陽熱集熱ユニット給湯器を組み合わせることにより、年間給湯エネルギー消費効率を大幅に向上するという「太陽熱利用エコキュート」。

 

お客さんから「太陽熱利用エコキュートは、2人家族にも適したシステムなのか?」「太陽熱利用エコキュートの耐用年数は?」や「屋根の雨漏りは心配ないのか?」等、これから家づくりする方に、とても参考になると思われる質問がありましたので、質問回答型式でブログにします。

 

「太陽熱利用エコキュート」についてのメーカーの謳い文句を聞いていると、お得でエコなシステムだと思われがちですが、家族人数が多様化している現在、新築やリフォームをする時には、家族人数や使用状況等を良く考えて給湯設備等の住宅設備を選択する必要があると再認識しました。

 

太陽熱利用エコキュートは使ったことが無いので、設備本体と施工法については、メーカーである長府製作所宇都宮営業所の営業Fさんに聞いてみました。

 

質問1.かなりの重さがあると思われる、太陽熱利用エコキュートの集熱パネルを屋根に乗せる場合、家の耐震性などに影響がないか?また屋根に穴をあけると思いますので、雨漏りの原因にならないか?

回答:2㎡のパネル1枚が30キロだそうです。それを2枚載せているので60キロです。重さは問題ありません。屋根に穴を開ける工法でなく、パネルの固定はステンレスワイヤーで行われるので心配はないとのこと。

 

質問2 貯湯タンクを狭い場所においても問題がないか?

回答:問題なし。

 

質問3 冬の夜は零下になる宇都宮で使用して問題ないか?

回答:問題なし。

 

質問4「太陽熱利用エコキュート」の維持のためのコスト(定期点検や部品交換)はどの程度かかるのか?

回答:普通の給湯器と同じで定期点検はいらないので、維持費のコストは基本的に掛からない。

 

質問5「太陽熱利用エコキュート」の設備の耐用年数はどのぐらいか?

回答:10年程度。ヒートポンプを毎日使うので、普通のエコキュートと同じくらいの耐用年数と考える。ちなみに当社では15年以上使われているエコキュートもあります。

 

質問6「太陽熱利用エコキュート」は、家族2人で共働きの場合のお湯を使う時間帯は朝と夜だけというライフスタイルにも適しているか?人は1日に何リットルくらいのお湯を使うのか?

回答:3人家族程度に適しており、オーバースペックかもしれない。

 

浴槽のお湯を貯めると約200Lとなる。1人が1日に使うお湯は、シャワーを主として80L程度といわれているので、2人だと160L。1日2人が使うお湯は、200L+160L=合計約360L程度になる。

 

太陽熱利用エコキュートは矢崎総業からも出ているが、容量はほぼ同じ420Lなので、3人家族程度に適したシステムである。1日当たりの2人で使うお湯の量が360Lだとすると、太陽熱利用エコキュートではない普通のエコキュートなら370Lがありそれがあてはまる。もしくは、都市ガスのエコジョーズが良いと思います。

 

長府製作所の「太陽熱利用エコキュート」の場合、貯湯タンクが430L。タンクは2つに分かれており、ソーラータンクでは70度くらいのお湯が沸くとのことで、実際に使う40~50度程度にするには水を足すと、430L以上のお湯が造れることになる。貯湯タンクは430Lしかないので、2人家族だと実際には、360L程度しか使わないので、オーバースペック気味になる。

 

ちなみに製品代のみですが、太陽光給湯システムは、エコジョーズ24号の約4.5倍の価格です。

 

映画「悪人」・「告白」・「モテキ」のプロデューサー川村元気さんの対談集の文庫本。モノ作りの大物たちと「仕事。」について対談しています。再読したい箇所満載、ページ折りまくりの面白さです。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士

栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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