SI-house(宇都宮市), 家具・収納.

 

『本棚にもルールがある/成毛眞』を読みました。

 

 

成毛眞さんは、元マイクロソフト日本法人社長で、ノンフィクション書評サイトHONZ の代表です。私もHONZの書評を読んで、本を買っています。

 

本が好きな人は、本棚から本があふれ出して、どこに目当ての本があるのか分からなくなくなり、同じ本を2冊買ってしまったり、枕元や机の廻りに「大量の積読(つんどく)」があったりするのではないでしょうか?

 

「ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか」という副題の付いたこの本は、本を整理、分類し、要らない本は売ったりすることで、使いやすい本棚を造る具体的方法が、段階を踏んで分かりやすく書かれています。

 

本棚の余白を2割残すとか、言われてみると納得する情報が満載です。

 

また、成毛さんが考える使いやすい本棚の具体的な寸法と、おススメの既製品の本棚も書いてあったので、ご紹介します。

 

本が好きな人が、自宅を新築する時やリフォームをするときは、建築化した造作本棚を造ることが多いのですが、私が考える使いやすい造作本棚の寸法は成毛さんとは違います。その具体的な寸法と、寸法の理由もブログにしたいと思います。

 

『本棚にもルールがある/成毛眞』は、成毛さんのおススメの本屋、図書館、及びおススメ本も掲載されており、本好きの人に是非一読をお勧めします。

 

成毛さんが考える「使いやすい本棚寸法」は1段の高さ22センチ、奥行き28センチ

この本のP73には、「使いやすい本棚はこれだ」と本棚の寸法が入ったイラストが掲載されています。

 

それによると、本棚の1段は高さは22センチ、奥行きは28センチが使いやすいとあります。

 

しかし、私が造作本棚を設計するときは、雑誌も一緒に納めるので、1段あたりの高さが22センチの本棚では雑誌が入りません。

 

次に私が考える使いやすい造作本棚寸法を見てみよう。

 

私が考える「使いやすい造作本棚寸法」は1段の高さ33センチ、奥行き30センチ程度

造作本棚の1段あたりの高さ33センチ、幅43センチ。

 

ハードカバーと文庫本専用の本棚なら、1段の高さは22センチ程度が妥当であると思いますが、雑誌を入れるなら高さ22センチでは入りません。

 

雑誌の高さは30センチが多いので、造作本棚の高さは少し余裕をみて33センチとしている。

 

例えば建築雑誌を含めた雑誌は高さ30センチが多いので、3センチ程度余裕をみて、1段あたりの高さが33センチ程度の本棚が良いと思います。

 

奥行28センチ程度は同意します。

 

また本棚は可動棚とせずに、固定にするのがおススメです。可動棚にすると、棚板の高さが違ってしまい室内が雑然とした雰囲気になります。固定棚として、一部を可動棚にするなら良いと思います。

 

造作本棚を造る場合の奥行寸法の決め方は、本棚を造るべニアの寸法に合わせて、なるべく無駄の出ない寸法にしています。

 

造作本棚は、平面寸法91センチ×240センチ程度×厚さ2.1センチのシナランバーコアというべニア板を使って造ることが多いです。

 

91センチを、3等分してゴミの出ない奥行30センチ程度で本棚を造っています。

 

成毛さんの推奨する奥行28センチより、2センチ程度深いですが大した差ではありません。

 

本棚の奥行が28センチ~30センチあると、本を奥に収納して、手前に積読ができるので、使いやすいのです。本棚の使いやすさと、本棚の材料が無駄にならない合理性も含めて本棚の奥行寸法を決めています。

 

本棚の奥行をそれ以上深くしてしまうと、本を前後に置きたくなってしまい、奥の本が見えなくなるので、30センチ程度が良いでしょう。

 

上記図面の完成写真がこちら。基本的に棚板は固定が良い。可動棚は2階の右側の2列のみ。

 

また、天井の高さを樹脂サッシの高さ220センチに合わせて、造作本棚も天井一杯にすると、室内がスッキリします。その場合も高さ240センチのべニアを使うと、無駄があまり出ません。

 

成毛さんおススメの既製品の本棚はコレ

成毛さんおススメの、既製品本棚が掲載されているのがP67です。

 

本棚の高さ180センチ、幅90センチ程度の既製品の本棚が掲載されています。

 

メーカーは、無印良品とイケア。

 

無印良品は、スタッキングシェルフセットの5段×2列。

 

IKEAは、KALLAXシェルフユニットがおススメのようです。

 

この写真はH-house。無印の茶色の本棚が使われています。インテリアと一体化しているので、造作本棚に見えますね。

 

ちなみに私は、無印もイケアも使ったことが無いので、成毛さんのおススメ本棚をそのままご紹介します。

 

無印良品スタッキングシェルフ

 

美しい積ん読スタイル、本がインテリアになる「タワー本棚」

 

また、成毛さんは、ものを書いたり、ひらめきが必要な人には「タワー本棚」が最も使い勝手の良い本棚になるとのことで、おススメしています。

 

 

キャスター付きブックタワー

 

タワー本棚の設置場所は、自分が作業をする場所から手を伸ばせる範囲内が良いと書いてあります。

 

このタワー本棚がLDKにあると、本がインテリアの一部として機能しそうです。

 

ヨシダクラフトの本棚関連ブログはこちら

当社に新築やリフォームを依頼する人は本好きが多く、今まで造作本棚を多数造ってきました。

 

また、本棚関連のブログも数本書きました。参考になればうれしいです。

 

私の失敗事例から、造作本棚の寸法と形状を考える

吹抜けの壁一面本棚にはキャットウォーク(通路)が無いと、実際には使いにくいという当たり前の話

本が好きな人やお金持ちほど、本棚を必要としなくなる理由

電子書籍の時代になると、「造り付け本棚」が「床の間」のようなハレの空間になるという話

皆が知らない、住まいと本の密接な関係!「小さな家」で快適に暮らすには、紙の本でなく「電子書籍」を使うことが必要不可欠に!

 

造作本棚動画、造り付け本棚動画

大工さんが造作本棚を造っている動画です。

 

 

 

著名人の本棚の様子が写真で見られる本棚絶景という本があります。成毛さんのお宅の本棚も登場しており、使っているのは質感の高い使いやすそうな造作本棚でした。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士

栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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