2018-06-19
SU-houseリフォーム(宇都宮市・宮の内)
リフォーム

まるで無菌室のような養生。電動やすりで塗装を撤去する場合は、作業前に透明な養生シートで覆い室内に粉を飛ばさないのが大切

住みながらのリフォーム工事では、施主の置き家具や家電、小物が室内にある状態で工事をすることも多く、それらを傷つけたり汚したりすることはできませんから、養生(ようじょう)をすることが重要になります。

 

特に「電動やすり」を使い塗装を撤去する場合は、室内に粉を飛ばさないように、作業前に病院の無菌室のように、透明な養生シートを架けて覆う必要があります。

 

この無菌室のような養生をやらないと、電動やすりで削られた粉が室内の至る所に飛び散って、天井・壁・床・家具・家電等の室内の備品が粉だらけで、掃除しきれないということになります。

 

病院の無菌室

これが病院の無菌室。写真出典

ビニールシートで養生して、粉が飛び散らないようにしている。

これがリフォーム現場の無菌室。電動やすりを使い塗装を撤去する場合に、粉が飛散しないようにするための養生

リフォーム現場及び新築現場では、作業前の養生(ようじょう)が大切

新築やリフォームの現場では、養生(ようじょう)という言葉をよく使います。

 

養生の意味は、破損や汚れを防止するために、板や布やテープ、またはシートで保護すること。養生テープ、養生シート、養生板(ようじょうばん)という言葉は、仕上げ工事に入ると1日1回は聞く言葉です。

 

出窓やキッチン等のカウンターの木材は、無垢材や集成材なら削って塗装できる

ガムテープの糊で汚れた集成材のカウンター

窓の結露対策で窓台にテープを貼り、それが取れなくなってしまったケースです。

 

出窓のカウンターの木材は、無垢材や集成材の場合は、表皮の汚れを電動やすり等で落としてから、再塗装出来ます。

ビニールシートで覆われて、暑いのに大変。

まずは、透明な養生シートを貼って電動やすりの粉が飛び散らないように養生します。

電動やすり

集成材の中でも、硬く高級なタモ集成材でした。

次に電動やすりでカウンターの汚れと塗膜を落とします。電動やすりで汚れと塗膜を落として下地の木材を露出させます。紙やすりは粗いものから細かいものまで使い、なるべく平滑にします。

綺麗に仕上がりました。

下塗り、中塗り、仕上げ塗り、ニスと4回塗って完成。綺麗に仕上がりました。

自然塗料オスモは専用の刷毛がある

オスモの刷毛

今回初めて、室内の床や建具の塗料として、自然塗料オスモのオイルを使いました。

床のオイル塗り。専用の刷毛で塗っているところ

今年から塗装屋さんが変わりました。

 

その塗装屋さんは、いつも自然塗料(オイルステイン)はオスモを使っており、慣れていて塗りやすいので「できたらオスモにしてください」というので、そうしたわけです。

 

オスモの床のオイルは少し固めのオイルなのですが、オスモは専用の刷毛があり、塗りやすそうでした。

 

職人が何度も経験した、使いやすいと感じた材料を使うことも、施工品質を高めるのには大切なことの1つだと思います。

 

キンドルで買って読み始めました。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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