リフォーム.

建具建て込み中

建具職人作業中

宇都宮市宮の内で施工中の、一戸建て木造住宅の和室を、エアリアルヨガの教室に造り替えるリフォーム工事。

 

4月末に着工しほぼ2か月、お風呂とキッチンの水廻りリフォームも終えて、インテリアリフォームもほぼ完了しました。

 

造作建具もリフォームが完了し、以前の室内とは全く雰囲気が変わったのでレポートします。

 

日本の住宅の古来からある良さの1つは、建具(ドア)を簡単に外せて、かつ交換も簡単に出来ることだと思います。

 

将来、インテリアのリフォームをするなら、既製品の建具は使用せず、造作建具の1択だということを、リフォームを行う度に実感します。

 

造作建具と既製品建具のメリットとデメリット

 

特に室内壁面に占める「建具(ドア)」の面積は大きく、かつ手で触れて動かす部材なので、建具の印象によってインテリアの雰囲気は大きく変わります。

 

新築時に大手建材メーカーの「既製品の建具」を使ってしまうと、ドアと枠が一体型なので、ドアのみの交換が難しく、簡単にインテリアの雰囲気を変えるのは無理。

 

既製品建具を新しい建具に交換する場合は、ドア枠廻りの壁を壊して、ドア枠ごと交換するのが普通なので、「オオゴト」になります。

 

大手建材メーカーの「既製品の建具」は、廃盤になると部品も無くなる場合がほとんどで、修理が効きません。

 

しかし、新築時に、コストアップしてでも地域の建具職人が造った「造作建具」を使っておくと、ドアのみの交換が出来て、インテリアの雰囲気を簡単に変えられるばかりが、交換しない場合でも修理も効くのがメリットです。

 

今回のような造作建具リフォームを行うと、造作建具のメリットを実感します。

 

修理が効かない部分が多くなると、大規模リフォームや建て替えのキッカケになるので、住宅会社にとってはメリットですが、修理ができない可能性が高いというのは、住まい手にとってはデメリットになります。

 

造作建具リフォームのメリットは、どこも壊さず、簡単にインテリアの雰囲気を変えられることだということを、見てみましょう。

 

鍵をお借りして行う、住まいながらのリフォームは、新築よりも住まい手と造り手の相性とコミュニケーションが最重要

共働きご夫婦の、お住まいになりながらのリフォームなので、昼間はほぼ不在であり、玄関の鍵をお借りしてのリフォームを行っています。

 

住みながらのリフォームでは、お客さんと鍵を共有できる大容量のキーボックスを設置しておくのがおススメ!

 

これから行う外構工事を含めると約3か月という新築工事に近いようなリフォームになっています。いまのところ、工程表よりも少し早いペースで作業が進んでいます。

 

お風呂とキッチンの水廻りリフォームも行ったので、住まい手は家のお風呂に入れない時期とキッチンを使えない時期があり、ストレスを感じたと思いますが、お風呂とキッチンのリフォームの時期をずらして、新しいお風呂が使えるようになってから、キッチン工事を行うなど、なるべくストレスを少なく過ごしてもらうように工程を組みました。

 

工程表以外では、週末までに来週の予定をメールで報告するようにして私物の移動等をして頂き、また旦那様と奥様が休みの日には、現場で進捗状況を見てもらうことを大切にして工事をしています。

 

行き違いのないように、1日に数度、メールでのやりとりを繰り返して、何とかカタチになってきました。奥さんのメールレスポンスと決断が非常に早く、滞ることなく作業が進みました。

 

鍵をお借りして行う、住まいながらのリフォームは、普段の生活に部外者である造り手が入っていくので、私はなるべく意識してコミュニケーションを取ろうとしますが、考え方や価値観の上にコミュニケーションは成り立つので、

 

新築よりも住まい手と造り手の相性が最重要だと実感します。

 

造作建具はドアのみの交換が出来て、インテリアの雰囲気を変えられるのがメリット

ビフォー。押入れは襖でしたが、敷居と鴨居はそのままで、板戸に交換した。

アフター。床も畳から、杉フローリングに変更。壁は聚楽壁を撤去して珪藻土塗り。柱と梁はエアリアルヨガ用。

当社にリフォームを依頼してくる方のお宅は、新築時に造作建具で造られている場合も多いです。

 

このお宅は、築28年の木造住宅ですが、室内の建具が造作建具で造られていました。

 

既製品の建具と違い、地域の建具職人に依頼して簡単にドアを交換することができます。

 

新築時に既製品の建具を使ってしまうと、ドアのみの交換ができないので、簡単にインテリアリフォームできないのは建て替えの原因にもなりかねず、結局は「損」

 

ビフォー。

アフター。和室の2間を、広い1つの部屋にした。素足でヨガをするので、柔らかい杉板としている。

「造作建具」でなく、新築時に「既製品の建具」で家づくりしてしまうと、将来訪れるリフォームの時期に、基本的にはドアのみの交換ができません。

 

その理由は、既製品の建具は「廃盤」になり生産中止になるので、部材交換が出来なくなるから。

 

廃盤になった既製品ドアを交換する場合は、ドア枠廻りの壁まで壊すという「大工事」になるので、それならリフォームを諦めるか、大規模にリフォームするなら新築したほうが良いと考える方もいます。

 

造作建具ならガラスも好みのものを入れることができる。これはチェッカーガラス。

「既製品の建具」であることが、「建て替え」の理由の1つになったりもするので、結局はお金が掛かって「損」だと思います。

造作建具についてはこちらのブログもご覧ください。

 

【会話】建具職人が造った造作ドアは、時を経ても別の建具職人が修理出来る!しかし既成品ドア (既製品建具)は古くなると修理が効かない可能性が高い!という職人との会話 

 

引き戸や引違いの建具は、簡単に外せるので、時には広い空間にすることができる

建具の戸車

引き戸や引違い戸の下は、写真のような「戸車:とぐるま」が付いていてスムーズに開閉します。

 

引き戸や引違い戸は、「開けたり閉めたり」して開閉できる上に、簡単に外して「あったりなかったり」にすることもできるので、時には部屋同士を繋げて、広い空間にできるのは、日本的合理性です。

 

建具職人の技術が凄い

個室の建具も襖から板戸に変更した。個室は落ち着いた雰囲気。

家は、何十年か経つと、地震等の影響もあり、少し柱が倒れたりすることもあります。

 

分からないと思いますが、写真の柱は上下で1㎝程度倒れていましたが、左側の開き戸は建具職人が建具を台形に削ることで綺麗に納めています。ドアを閉めても全く隙間なく納まり、違和感もありません。

 

その他の部屋の造作ドアリフォーム

茶色のドアと水はね防止の黄色いタイル。茶色のドアは周囲の既存ドアと合わせた。

水栓はジャバラホースで、お湯をバケツに入れることもできる。掃除と病気の時にお湯があると便利。

施主が違和感を感じていたドアを全て交換しています。トイレのドアもインテリアに合わせて変更。トイレ内部には手洗いを造りつけた。飲食店にあるような水鉢とザックリした黄色いタイルと茶色く塗装したドア。

飲食店にあるような水鉢。

その他、キッチンの収納ドアを3か所交換しました。

 

水廻りのリフォーム

このお宅のリフォームでは、特殊な寸法にもオーダーで対応できるタカラスタンダードのユニットバスと、キッチンを初めて使いました。どちらもホーローで出来ているので耐久性はかなり高そうです。

 

ホーローは、アルミニウムなどの金属材料表面にシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とするガラス質の釉薬を高温で焼き付けたもの。wiki

 

この本買って読みました。題名からすると、住宅の本だとは思えませんが、住宅技術評論家・南雄三氏が30年前から追い掛けてき た「資産価値のある家」「地場産業としての家」の集 大成としての提言がまとめられている。

南雄三さんも日本の家の特徴と関連させて、取外しが出来て、リフォーム対応もしやすい造作建具を押しています。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士

栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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