2018-05-16
SU-houseリフォーム(宇都宮市・宮の内)
リフォーム

空中で浮かびながら行う、エアリアルヨガ(空中ヨガ)のスタジオを造るリフォーム

築28年の木造2階建て住宅の1階和室をリフォームし、エアリアルヨガ(空中ヨガ)のスタジオを造るリフォームを行っています。

 

エアリアルヨガとは、空中ヨガ・エアロヨガ・反重力ヨガとも呼ばれるヨガで、天井面から吊るした布に身体を預けて、空中に浮遊した状態でバランスを取ってポーズを取る、ニューヨーク発祥のヨガ。

 

このようなヨガです。

エリアルヨガを行うための、人がぶら下がる布は天井面に吊るしますので、人の荷重を支えられる強固な下地が必要となります。

 

既存和室の床と天井を撤去して、その内側に木製の柱と梁を架けて、その木材をエアリアルヨガの布を架ける骨組みとするリフォームです。

 

古く味わいのある室内に、新しい木の骨組みを造り、その対比が魅力的に見える室内。

 

エアリアルヨガスタジオの床フローリングは、素足でも足ざわりの良い日光の3㎝の杉板、壁天井は珪藻土・一部日光杉の羽目板です。エアリアルヨガを行う骨組みも木組とすることで、温かみのある室内を目指しています。

 

窓の断熱強化は、樹脂内窓にハニカムサーモスクリーン。床断熱は発砲系断熱材のフクフォームエコ80mm。壊した部分はローコストで効果のある断熱強化を行っています。

 

今日は室内に、エアリアルヨガ用の柱と梁を架ける工事を行いました。

 

エアリアルヨガ用の柱と梁の木材の接合は梁受け金物で行った

柱と梁は、狭い空間でも接合できる金物で行いました。

 

木造住宅の柱と梁の接合部は、木材同士を凹凸にして接合しますが、今回は既存住宅の室内に柱と梁を組むため狭く、ほぞ等の一般的な仕口(しぐち)にできず、金物を使いました。

 

※仕口(しぐち) とは、木材等の部材同士を直角またはある角度で接合すること。

 

基礎の上に柱を4本建てた。柱に囲まれた平面寸法は6畳分。

 

前日に柱に梁受け金物を取付けて、柱を仮止めしておく

 

梁の断面は、溝彫りして柱に取り付けた金物のボルトが当たらないようにしておきます。

 

柱は基礎の上に直接建てて、柱勝ちとして「梁受け金物」を設置して仮止めしておきました。既存壁の長押(木材)をカットして、長押と同じ厚さの板を柱の下に留めて、4本の柱を仮止めし、梁の溝を造りました。これで前日の組み立て前の段取りが完了。大工工事前に、梁が架かると壁の仕上げられなくなる部分は珪藻土を完成させておきます。

 

その後、今日は大工3人がきて、柱と梁を組立ました。

普通はクレーンで行う建て方を、人力で行うのは結構大変

大工3人で骨組みをしているところ。新築の時はクレーンを使うのが普通なので、人力で組み立てるのは、木材が重くて大変でした。

既存の梁と新設する梁にロープを通して、倒れないようにしている。ロープの手は私。

火打ちの木材はまだですが、ザックリ組み終わりました。梁を架けると壁の珪藻土が塗れなくなる部分のみ、珪藻土を仕上げておきます。

梁受け金物を直行させた納まり

小梁の緊結は別の種類の金物を使った。

既存柱と新設柱の緊結部

18㎝のスクリューボルトで既存柱と新設柱を緊結している。

夕方には床下地のべニアまで完了していました。床があると楽に移動できます。梁下端から床まで2215mm。

ちゃんと準備したので、建て方(骨組みを造ること)はスムーズに行きました。

 

鯖缶が来てるみたいです。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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