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大谷石の擁壁

「擁壁」という言葉は、土地を購入して新築する時や、中古住宅を購入してリフォームもしくはリノベーションする場合も、知っておくべき最重要ワードの1つです。

 

擁壁が崩れたり、傾いたりしてしまうと、家も傾いてしまう可能性が高く、既存擁壁を壊して造り直したり、家の傾きを直したりすると、何千万円、下手をすると何億ものお金が掛かります。

 

今日のブログは、そもそも「擁壁」とは何なのか?と、大谷石の擁壁(ようへき)のある土地を買わないほうが良い理由を書きます。

 

擁壁(ようへき)と何か?

「擁壁」とは、敷地と道路や、隣地と高低差のある場合に、敷地の土が崩れるのを防ぐ「土留め」のこと。コンクリートやブロック、石で造られた「壁状の構築物」です。

 

具体的には、道路から敷地が高くなって、そこに家が建てられる場合(既に建っている場合)は、擁壁の上に家が建つ(建っている)なります。また、隣の土地と高低差のある敷地の場合には、高くなった敷地の土が崩れるのを防ぐための壁が必要になります。これも「擁壁」です。

 

なぜ日本の団地に擁壁が多いのか?

日本の人口が増えた戦後の昭和20年代以降は、人の住んでいなかった山を削り、人が住める団地を造ってきました。山に坂道を通して、山を削って土地を平らにしたので土が崩れるのを防ぐために団地には擁壁が多いわけです。

 

宇都宮市でも、山を削って造った富士見が丘団地、羽黒台団地等には、坂道が多く、当然擁壁も多いです。

 

塀と擁壁(ようへき)との違い

土を抑えていないものは塀です。

 

高低差があり、土を抑えている(土圧を受ける)構造物が擁壁です。

 

「横浜市のがけQ&A」は擁壁についてとても分かりやすい記述があります。上記イラストもお借りしました。

 

横浜市のがけQ&A

 

大谷石の擁壁(ようへき)のある土地を買わないほうが良い理由

宇都宮市の大谷町は、大谷石の産地であり、宇都宮市内には、昭和30~40年代に建てられた大谷石の擁壁が多いです。

 

7年前の東日本大震災までは大きな地震が無かったことから、大谷石の擁壁が「地震で崩れてしまう」「傾いてしまうもの」として認識されていなかったと思います。

 

しかし東日本大震災後に、崩れたりひび割れが入った大谷石の擁壁について工事関係者として関わるに伴い、大谷石の擁壁(ようへき)のある土地は、買わない、関わらないほうが良いと実感しています。

 

大谷石の擁壁を造り替えたり、傾いた家を修復するには、数百万、数千万、下手をすると、億単位のお金が掛かるからです。

 

現在では、2Mを超える擁壁を大谷石でつくることは認められていませんし、2M以下の低い擁壁でも大谷石で造っているのをみたことがありません。

 

写真出典

このような種類の違う擁壁を積み増した2段擁壁も危険性が高いです。

 

理由は、下の擁壁が、行政で許可を得ている擁壁であっても、上の擁壁は提出された図面よりも盛り土をすることになるので、擁壁に荷重がかかるからです。

 

こちらもご覧ください。

注文住宅を建てる人には、杭偽装問題より重要なポイントは土地選び!このような土地建物は買わないほうが無難という具体例

 

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吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士

栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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