2018-01-05
インテリア・家具・収納
住宅設計
高断熱・高気密住宅

長く快適に暮らすなら、小さな家がおすすめな理由

22坪の小さな家。家族4人が暮らす最小限住宅。メンテナンス回数の減らせるガルバリウム鋼板外壁材を使用。

広く大きな家に憧れる人は多いと思います。しかし私は、できるだけ小さな家を建てて、質を高めることをおすすめしています。

 

広く大きな家は、家族人数の変化や経年と共に、管理面のデメリットが多くなっていくからです。

 

今日は、一般の方があまり知らない大きな家のデメリットと小さな家のメリットを取り上げます。

 

広く大きな家のデメリットと、私がおすすめする小さな家

高齢になると、掃除をするのも一苦労。

家を建てる人の年齢は、30代と40代が多いです。広く大きな家を建てた場合、20年経って子供が巣立つ50代から60代になると、広めの子供部屋は納戸になり、あまり掃除もされなくなることが多いです。

 

身体の動かなくなったお年を召したご夫婦や単身者が、広い家を隅々まで綺麗に掃除するのは、ほぼ不可能です。

 

また、外壁塗装等の外装メンテナンス費用は、新築後10~15年に1度ごとに行うのが普通。外装メンテナンス費用等のリフォーム代金は、「面積×単価」で算出されることが多いので、広く大きな家は、お金が掛かります。

 

新築時に同じ建築費用で建てるなら、なるべく小さい家にして質を高めたほうが使いやすく、メンテナンス費用も少なくて済みます。

 

私がおすすめする小さな家は、小さいけれども広く感じられて豊かに暮らせる家

2.2Mの低い天井と吹き抜けを組み合わせると、室内にメリハリがついて広がりを感じる。

設計の工夫で、低い天井と吹き抜けを組み合わせて室内にメリハリを付けると、室内は広く感じます。

 

一般の方にはあまり知られていませんが、通常よりも高い2.7Mの天井高さで各部屋を統一しても、室内は広くは感じられません。低い天井と高い天井の対比で、広がりを感じやすくなります。

 

また、室内のドアを造作建具とし、天井一杯の高さにして下がり壁を無くすと、部屋が連続して感じられるようになって、小さな家でも広がりを感じられます。

 

断熱性能をG2レベルにするには付加断熱必須

断熱性能を高くして洗面所やトイレも暖かくして、小さな家を隅々まで広く使えるようにすることも広がりを感じさせるコツです。広がりを感じさせる断熱は、設計時に熱負荷計算ソフトで計算し、G2レベルが良いでしょう。吹き抜けを設けるとなると、G2レベルは必要で、完成後に1年程度、温度を計測してもらうのが良いでしょう。

 

また、長く使える外壁材や、廃盤になりにくい造作建具等を使用すれば、メンテナンスコストも減らすことができます。

 

小さな家でも広く感じさせるポイントについては以下のブログ等をご覧ください。

小さな家で大きく暮らす

天井高さは何センチが最適なのか?天井高さ2200㎜を考える

新築時の外壁材に窯業系サイディングを使わないほうが良い理由

 

小さな家の1番のメリットは、メンテナンス費用が安く済むこと

外壁塗装には足場が必須です

小さな家の1番のメリットは、メンテナンス費用が安く済むことです。前述しましたが、リフォーム費用は「面積×単価」で算出されるために、例えば大きな家だと、外壁リフォーム費用も多額になります。

 

新築時に、小さな家で質を高めて、廃盤になりにくい建材を使うと修理が効くので交換せずに長く使えます。

 

小さな家の2番目のメリットは、管理がしやすいこと

高齢になっても必要最小限の小さな家なら、家全体を掃除できる可能性がありますし、メンテナンスリフォーム等も大きな家よりは安く済むので、維持管理できる可能性も高いです。

 

これからの時代、小さな家のほうが家を売ったり相続したりもしやすいと思います。

 

また、小さな家なら毎年掛る固定資産税も少なくて済みます。

 

小さな家では、特に適材適所の収納計画が重要

特に小さな家では、収納計画が重要

小さな家では収納が重要になります。小さな家で、各部屋にモノが無造作に置いてあると狭く感じられますから、その部屋で使うモノを収納するスペースを設けることが基本です。

 

共用の納戸を設けるからと言って、個室やLDKの収納を省略してしまうと使い勝手は悪くなります。

 

収納については、こちらをご覧ください。

片付く収納

 

また、小さな家では、小さなスペースを効率よく使うために、ダイニングテーブルや椅子等の置き家具の選定も重要になります。

 

小さな家で大きく暮らす

 

小さな家では、水廻りは狭くしない

また小さな家では、キッチン・洗面脱衣室・ユニットバス等の水廻りは狭くしないことが、使い勝手を高めるコツです。

 

毎日作業をする場所は、必要最低限の広さが必要になります。

 

再度見ましたが、台本が練れていて傑作サスペンスでした。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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