建築いろいろ, 私事.

自民党の「たばこ議員連盟」が禁煙義務化に反対し、分煙の対案を発表しているわけですが、この分煙案が通ってしまうと、私が働いている住宅業界も含めて、様々な場面で喫煙が容認され、受動喫煙がより確実な雰囲気になりそうで心配しています。

 

表の分煙案を見ると、小中高校や官公庁まで喫煙専用室設置可能になっています。2016年の喫煙率は男女合わせて2割以下なのに、喫煙者のために税金使って公的建物に喫煙専用室を作るっておかしくないですか?

 

 

分煙では受動喫煙が防止できないことは、世界保健機関(WHO)からも発表されています。

 

「受動喫煙-(2)」 “いわゆる分煙”効果なし  産業医大の大和浩教授 

 

「世界保健機関(WHO)は『喫煙室の設置や空気清浄機の使用では受動喫煙を防止できず、建物内を100%禁煙とする方法以外に手段はない』と勧告しています。企業や官公庁が建物内に喫煙室を設置していますが、煙が禁煙エリアに漏れ出すのは避けられず、こうした”いわゆる分煙”では受動喫煙を完全に防止することはできません」

 

飲食店経営者や「たばこ議員連盟」は、禁煙にすると客が少なくなると言いますが、逆に、完全禁煙にして売り上げが良くなったファミレスのロイヤルホストの例があります。

 

ロイヤルホストは不況により経営が悪化したので、全席禁煙でブランディングしたらしい。お金の掛からないブランディングが見事で、ロイヤルホストに行きたくなりました。

 

ロイヤルホストの全席禁煙は成功か? – 経緯と結果を聞いた

 

煙のない清浄な環境で食事をゆっくり楽しみたいというファミリー層などが増え、自ずと客単価も上がり、売り上げ全体が底上げされるという効果も得られた。

私も喫煙者でしたが、食事している時は近くでタバコを吸われたくありませんでした。完全禁煙をアピールすることで、実はお客さんが多くなる飲食店は多いんじゃないだろうか!?

 

また、ベランダからの受動喫煙で損害賠償が命じられる時代でもあります。マンションのベランダでタバコ吸っていたら、同じマンションの住人から訴えられて、裁判で損害賠償を命じられた話です。

 

名古屋地裁平成24年12月13日判決,マンションベランダからの受動喫煙被害で喫煙者に賠償を命じる(報道)

 

住宅業界でも喫煙者は少なくなっている。しかし・・・

住宅業界でも現場の喫煙者は少なくなっており、喫煙者の割合は、他の業界より多くは無いと思います(あくまでも当社比)。

 

禁煙義務化の流れになれば、喫煙者と受動喫煙について話がしやすくなるし、住宅建築の現場でもタバコを辞める職人がより増えると喜んでいたのですが、自民党の「たばこ議員連盟」の抵抗により分煙容認の流れになると、住宅建築現場でも禁煙の流れにブレーキが掛かりそうです。

 

現在、新築したり大規模リフォームしたりする施主のご家族には、喫煙者がほぼ居ません。ですから建物内部にタバコの煙が流れたり、現場に施主がいらっしった時に、屋外でもタバコの匂いがしたら、不快であろうと想像するので、現場内でタバコを吸われたくないのが本音なのです。

 

私が施主の立場なら、お金を払っているのに、タバコの煙を吸わされてストレスを感じるのは嫌ですもん。

 

私、自民党の「たばこ議員連盟」が出している分煙案が通ったら、今後自民党には投票しません。

 

お近くに「たばこ議員連盟」の議員がいたら、選挙で落としてもらいたいので、「たばこ議員連盟の役員名簿」を貼っておきます。

 

当社の住宅建築現場での喫煙場所状況

ちなみに当社で依頼している職人にも喫煙者はいます。タバコを吸わない職人だけ在籍している会社に工事を依頼したいところですが、5人の会社であれば、1人くらいの喫煙者は居るのが現状で、現場を完全禁煙にできない状況です。また、腕の良い職人が喫煙者だったりして、頭の痛いところです。

 

建築中の建物の中で吸わせないことはもちろんですが、屋外で吸われるのも煙が漂って嫌なので、吸うなら通勤車両の中で吸うように指導&お願いしています。

 

しかし、車の窓を完全に閉め切って吸えとも言えません。窓を開けて吸われると煙は周辺に漂うので、外で吸っているのと変わりない状況です。

 

誰が喫煙者なのかは、ほぼ把握していますが、たまに特定の何人かの職人は、私が居ない時に建物周辺で吸っていることがあり、現場に来た私と目が合うと、クルリと態勢を変えて、超早業の手品師のごとく、吸殻をキャップ付のコーヒー缶入れてポケットにしまいます。今はそんな状況です。キャップ付のアルミ缶飲料は、灰皿代わりになるので良くないです。

 

外での喫煙とはいえ、建築中の建物内部に煙が入る状態は、私が嫌なのですから、施主も嫌なハズ。多分、喫煙している施主さんも建物内部に、他人のタバコの煙が頻繁に入るのは嫌なはず。なので建物周囲で吸わないように、職人にお願いしています。

 

 

建築現場の敷地内で職人にタバコを吸われると何が嫌なのか?

 

1.外で吸っていても、タバコの匂いが建物内部に広がることがある。

2.タバコによる火災の危険。

3.吸殻のポイ捨て→これはほぼ無くなりました。

4.道路で吸われると、歩行者に煙が行くこと。

 

建物内部でタバコを吸わせないことはもちろんですが、屋外で吸われても匂いが広がって非常に不快です。

 

私は15年前まで喫煙者だったのですが、自分が吸っている時は、周囲が不快に思っていることは、今ほど分かりませんでした。

 

タバコを吸う人間がいると、タバコによる火災の可能性は消えません。

 

工事前住宅会社に「タバコの匂いが苦手なので、建物周辺でタバコを吸わないでくれ」とハッキリ伝えるべき

 

工事中の建物内でタバコを吸っている会社は、ほぼ無いと思います。問題は建物周辺で吸っている場合で、煙が室内に入ったりします。私が施主だったら、これは嫌ですね。

 

タバコの匂いが気になるようなら、依頼先を決めた時点で住宅会社に「タバコの煙が建物内部に入るのが嫌だから、建物周辺で吸わないでください。吸うなら車内のみにしてくださいね」とハッキリ伝えるべきです。

 

これを言ったからといって、住宅会社から嫌がられることは無く、むしろ歓迎されることが多いでしょう。

 

私のように、できれば現場を喫煙者ゼロの完全禁煙にしたいと考えている住宅会社は多いと思うので、施主の言葉は強い追い風になるからです。

 

「私も施主さんもタバコ嫌いだから、車の中だけでタバコ吸うようにしてください」

とか、

 

「私はもちろん、施主さんもタバコが嫌いだから、今回の現場からタバコ辞める気ないですか?」と職人に言いやすくなるので、ハッキリ伝えるべきです。

 

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不朽の名作、禁煙するならこの本。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士

栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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