SI-house(宇都宮市), 建築いろいろ.

SI-houseは、照明器具をなるべく壁付けとしました。分電盤も奥様の強い希望で低い位置に取付けました。照明器具を天井面に付けないようにすると室内がシンプルに見えて、電球交換等もしやすくなります。分電盤を低く取りたのは、使い易さと高齢者になった時の安全対策。

 

奥様の職業は、看護師資格を持つケアマネージャーなので、高齢者の室内事故を熟知しています。どのような経緯で、分電盤を低く取り付けたのか見てみましょう。

 

※分電盤とは・・・照明器具、電化製品、コンセントなどに電気を安全に供給するために、漏電遮断器(漏電ブレーカー)や配線用遮断器(安全ブレーカー)を1つにまとめた箱。通常は壁の高い位置に付いています。

高齢者にとって高い位置の照明や分電盤は危険?!

 

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出典

照明器具や分電盤が高い位置にあると、メンテナンス等の時に脚立や踏み台等を利用して操作しなければなりません。高齢者の場合、筋力やバランス感覚の衰えから転倒し、骨折等の事故になることがあるようです。

 

また、近くに回転椅子しか無い場合、それを使ってしまうこともあるでしょう。転倒が原因で頭を打ったり、骨折が原因で寝たきりになったら大変です。

 

高齢者の「室内事故の発生場所」と「事故のきっかけ」をまとめた表を見てみましょう。

 

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コンセントやスイッチの後悔を少なくするには、電気図を描いて、現場で施主と電気工事前の打ち合わせをすること
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スイッチ、コンセント、照明位置と仕様が描かれた電気図。これが無いと3者打ち合わせ出来ません。

 

照明器具や分電盤は、電気業者が取り付けます。設計者が描いた上記のような電気図を基に、上棟後に現場で、施主、電気業者、設計者(現場監督)の3者で電気工事前の打ち合わせを行います。電気工事打ち合わせを行う時期は、現場が下の写真のような状態の時。柱が立ち、床に合板が敷かれて、構造金物が付け終わった段階くらいの時です。スイッチ、コンセント、照明等の最終的な位置決めを、施主も参加して現場で行います。

 

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現場で具体的に何をするかというと、電気図を元に全てのコンセント、スイッチ、照明、分電盤の位置確認を行います。電気図は打ち合わせを重ねて描かれていますが、それを現場で体感するのが大切です。柱が立っているので素人でも部屋の大きさがわかりますから。

 

その時にコンセントの位置を移動したり増やしたり、スイッチの位置を使いやすく移動することもあります。1時間程度掛かりますが、この儀式は非常に大切なので、契約書の工程表の中にこの「電気工事打ち合わせ」の日程を入れてあります。

分電盤の位置を低くするには、分電盤自体を壁に埋め込む必要がある
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扉が開いているのが分電盤。低いが壁に埋め込んだので、違和感はない。脚立に乗って操作する必要もなし。

 

分電盤の厚みは12㎝くらいあります。分電盤の位置を低くすると使いやすいですが、そのまま低い位置に取り付けると、壁から12㎝の厚さの箱が飛び出ることになります。そうなると、出っ張りが気になるし、通行の邪魔にもなります。

 

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分電盤はこれ。白いBOXの裏には、電気配線がギッシリ詰まってます。

 

今回は電気屋さんが骨を折ってくれて、分電盤自体を壁に埋め込みました。こうすると、見た目の違和感もありません。分電盤の高さは、床から分電盤上端までで1.75M。分電盤を低くしたい場合は設計前に伝えましょう。場所の確保がしやすいです。

 

照明器具は、壁付けにすると室内がスッキリ見えて高齢者も安全
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天井に照明が無いとスッキリ広く見えるし、電球交換等のメンテも楽。

 

照明器具はなるべく天井に付けず、壁付けにすると室内がスッキリ見えます。壁付けの照明器具のことを、「ブラケット照明」と言います。壁付け照明を採用したいときは、「ブラケット照明」と検索すると器具がいろいろ出てきます。

 

天井面につく照明の場合、電球の交換は脚立や踏み台に載って、さらに上向き姿勢になるので、転倒しないように注意が必要。特に高齢者になると、筋力やバランス感覚がおとろえるので、なるべく照明は天井付けにせず、壁付け照明にしたほうが、電球交換等のメンテナンスはしやすいです。

 

天井付け照明(シーリング照明)が多い理由はコストが安いから

天井付け照明(シーリング照明)が一般的な理由は、大きな天井付け照明を1箇所部屋の中央に付けると、それで事足りるので、値段が安く納まるからです。

 

壁付け照明(ブラケット照明)にする場合は、天井に照明が付かず室内がシンプルになるので、特に「小さな家」の場合は、ブラケット照明にしたいところです。しかし、壁付け照明(ブラケット照明)にすると照明器具の数を多くしなければならない(多灯)傾向があるので、配線費用と照明費用が増えて値段が高くなりがちな面があります。

 

トイレの天井換気扇を便器の真上に付けてしまい、掃除しにくく失敗

引渡し前に設備機器を使ってみて、メンテナンス方法もザックリと自分が把握してから、引渡し説明をするのですが、トイレの天井換気扇を便器の真上に付けてしまい、掃除しにくく失敗しました。

 

脚立が真下に立たないので換気扇の清掃がしにくいです。トイレの換気扇は、入口ドアの近くの天井等、脚立や踏み台が使用しやすい場所が良いです。

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